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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

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領都一子供武闘会 終了

疲れのためか息が苦しい。呼吸が荒くなってきた。後何人来るんだ?


「疲れた体でよく頑張った。楽になるといいぜ。」


テオテア選手か、確か不思議な魔法を使うんだよな。

『水鞭』武舞台を水平に薙ぎ払う。が、飛んで躱された。さすがに使い過ぎたもんな。でも『水球』飛んだら避けられないだろ。


『風球』『風斬』『風弾』


風の魔法で相殺されたか。また息が苦しくなってきた。あ、これってまさか!


『高波』


波を高めにしてテオテア選手が避けられないように武舞台ごと押し流す!

すると呼吸が楽になってきた。おそらくテオテア選手は個人魔法持ちなのだろう。酸素とか空気を操る系の。これって極めたら一瞬で殺せるやつだな。恐ろしい。個人魔法は役に立たないのが多いから、この魔法にもきっと大きな弱点があるのだろう。


それからも色んな選手が襲ってきたが、さすがにもう疲れたので自動防御を張って魔法を撃ちまくりで対処した。もういないだろ。いないよな?



「さっきは凄かったよカース君! 疲れてるところを悪いけど、行くよ!」


スティード君がいた! そこら辺で拾ったであろう木刀を持って掛かってきた。自動防御を解除し相対する。


しかしいくら疲れていても今の私の木刀は虎徹だ。そこら辺の剣や木刀では勝負にならない。スティード君の木刀があっさり折れた瞬間、私はタックルをくらっていた。スティード君の狙いは初めからこれだったのか。


まずい……体格、体力で勝るスティード君に押さえ込まれると反撃できない。そしてあっさりマウントポジションを取られ顔面を殴られそうになる。だから『風球』

殴るために上体を起こしていたため風球が見事に直撃しスティード君は離れた。ヤバかった……やはり近寄らせてはダメだ。スティード君が起き上がる前に『水球』場外へぶっ飛ばしておく。そこに後ろから氷弾が!


自動防御を解除しているので背中と尻にくらってしまった。つまりノーダメージだ。やったのはシフナート君か、見たところ最後の一人。決勝戦再びじゃないか。今度は槍を持っているではないか。でもだめ、もう限界だから魔法で対処させてもらう。『水鞭』『水球』『風球』『水散弾』


さすがのシフナート君もこのごり押し攻撃には対処しきれなかったようで、場外に落ちた。これにてお祭り騒ぎもやっと終わった。


『しゅ〜うりょ〜う! やっと終わりました! 結局カース選手は最後の一人に至るまで戦い抜きました! 観客の中で強い人とか参加すれば良かったのに! あそこの五等星とか、あちらのベテランパーティーとか! ともかくこれでカース選手は名実ともに優勝に相応しいということが分かりました! もうすっかり暗くなってしまいました。デートの約束があったのに! それではこれにて第一回領都一子供武闘会を終了いたします! また来年、さよなら、さよなら、さよならぁ〜!』


終わりだよな? もう誰も掛かってこないよな?

やった……ついに最後まで首輪を外さずに済んだ。私は、やり切ったんだ!


「カース、お疲れ。カッコ良かったわよ。最後は大変だったわね。」

「ピュイピュイ」


「いやー参ったよ。ダミアンの奴、無茶しやがってさ。疲れたよ、帰ろう。」


「カース君! やったね! 見てたよ!」


「おおセルジュ君、ありがと! 昼に探したんだよ。」


「私もまだまだのようだ。今日はいい勉強になった。」


「アイリーンちゃんも。最後どさくさ紛れで後ろから槍で攻撃してたよね? 酷いなー。」


「ふふ、かすりもしなかったがな。」


「僕も残念だったよ、カース君から習ったタックルで勝てると思ったんだけど。」


「あれは危なかったよ。魔法禁止ルールだったら負けてたね。さすがスティード君!」


「ちょっとみんな、カースは疲れてるんだから! もう帰るわよ。」


さすがアレク。優しさがありがたい。


「おいカース! うちに来いよ! 活躍したモンはうちにご招待だ。パーティーやるぜ?」


突然のダミアン登場。


「バカやろう、疲れてんだよ。悪ノリしやがってさー、帰るわ。」


「しょうがねーな。ならそっちの三人は来るよな? 特にスティード君は活躍したもんな?」


「せっかくですからお言葉に甘えさせていただきます。改めまして、スティード・ド・メイヨールです。」

「セルジュ・ド・ミシャロンです。」

「私は遠慮しときます。お先に失礼します。」


「おう、アイリーンちゃんまたな! セルジュ君も知ってるぜ! 少し前に首席になったんだよな? カースのダチは凄ぇのばっかだよな! じゃあよ、カースまたな!」


「おう、今回はありがとな。面倒かけちまってよ。でも儲かったろ?」


「へっへっへ。かなりな。来年もやるぜ?」


「おう、任せる。じゃあな。みんなもまたね。今日はありがと!」




自宅に帰った私はマーリンに驚かれ、散々褒められた。そして豪華ディナーをアレク、コーちゃんと堪能した。


その後は風呂でイチャイチャしてたら寝てしまったらしく、アレクによってベッドまで運ばれたらしい。ありがたいが恥ずかしい……

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