表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

407/1075

勇者とカース

ふう、雨にも負けず帰ってきたぜクタナツへ。


「ただいまー。」


「あー、カース君おかえりー!」


元上級貴族のベレンガリアさんだ。何の因果があって下級貴族宅なんかでメイドをやってんだろうね?


「気になってたんだけど、リトルウィングはどうしたの? 解散ってさ。」


「メンバーが死んだからよ。ヒャクータが魔物に襲われてね。それにビビったジェームスが抜けたの。私とオディロンだけじゃどうにもならないから解散ってわけ。」


そうだったのか……

オディ兄としては冒険者をやる目的は既に果たしているのだから問題ないか。





「カースおかえり。召喚魔法はどうだった?」


「母上ただいま。参ったよ。あれから召喚魔法をやってみたらさ、魔力が全部なくなっちゃったんだよ。それで一日近く倒れてたんだよね。」


「ええ? 何よそれ? そんなの聞いたことがないわ。どんな子が来たの?」


母上ですら知らないのか……


「白い狼だったよ。コーちゃんとも仲良くしてくれてるんだ。あと、具現化? してるらしいけど、何それ?」


「具現化ですって!? なるほど……そうなのね。本当にカースはもう……」


「知ってるの!? もう魔力はいらないらしいんだよね。」


「勇者に関する話よ。せっかくだからマリーに聞いてごらんなさい。詳しいから。」


「分かった! 行ってくるね!」


勇者関連? マリーに会うのも久しぶりだからちょうどいいか。




「カースったら……」


「奥様、どうしたことですか?」


「またカースがやらかしたのよ。あの子の魔力はもう勇者並み、いやそれ以上らしいわ。」


「勇者以上ですか!? 白い狼がそんなに凄いんですか?」


「いいえ、ノワールフォレストの森近辺で呼んだのなら何色の狼が来てもおかしくないわ。金狼でもね。問題は『具現化』よ。それができたのは歴史上勇者とその仲間のみ。」


「具現化ってあれですよね? ただ呼ぶだけの召喚魔法と違って莫大な魔力と引き換えに魔物の全能力を余すことなく使えて、忠誠も誓ってくれる。帰ってくれない代わりにいちいち魔力も減らないやつですよね?」


「そうね。初召喚時に死ななければそうなるわね。カースのことだからこの可能性も少しは考えてはいたけど、まさか本当に呼んでしまうとはね。勇者以上と言ったのはね、勇者は召喚魔法で白い狐を呼んだらしいわ。でもその後、一週間ほど意識を取り戻さなかったそうよ。」


「そんなことが……奥様はそんなことを一体どこでお知りに……?」


「うふふ、内緒。ただの冗談かも知れないわよ? そんなことよりアランの武勇伝を聞かせてあげるわ。知りたいんでしょ?」


「ぜひ!」


マーティン家は一体どうなっているのか……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i00000
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ