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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

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夜のカスカジーニ山

夜のカスカジーニ山へとやって来た。狙うはオーク、貧血にはレバーだ。普段はどこにでもいるオークだが、夜は分からない。夜行性でないため巣を探す必要があるのだ。


魔力探査をしてみても反応が多過ぎて分からない。魔力が高い順に狙ってみよう。当然真っ暗闇なので光源を使うのだが、無闇に明るくしても雑魚や虫が寄ってきてしまう。

そこで光の球を先行させてみる。足元が暗くて多少不安だが、しばらくこれで行ってみよう。


最初の魔物が近付いてきた。『麻痺』

私の魔力なら雑魚専用魔法の麻痺でも効き目はまあまあだ。さて、この魔物は……

猪の魔物、ラスティネイルボアか。毛皮がハリネズミのように鋭く、体当たりでも喰らおうものなら穴だらけにされてしまう恐ろしい猪だ。

頂きだな。


『狙撃』


脳天を一撃。そして収納。オーク狙いだったが豚も猪も似たようなものだ。きっと栄養が豊富に違いない。


もう二、三匹かな。次の魔物へと足を運ぶ。その時横から魔物が襲ってきた。蜂だ! 反射的に虎徹で叩き落としたが、大きい。三十センチはある。蜂って夜行性だったっけ? 次が来ないうちに早く逃げよう。一応収納しておいてから。


大きく場所を移動し、次の魔物を探す。魔力が大きい反応は……あっちか。予定変更、あと一匹でもう帰ろう。やはり夜に狩りなんてやるもんじゃないな。


来た! 大きい! 熊の魔物、オーガベアか……

鋭い二本角と強力な爪で獲物を引き裂き強靭な顎と牙で丸ごと喰らう、恐ろしい魔物だ。特にこいつは全長六メイル……何トンあるんだ?


『徹甲弾』


なっ!?


嘘だろ? 額に当たったのに弾かれた! しかしグラつきはしたようだ。普通なら頭が丸ごとなくなる威力だぞ?


ならば! 奴が態勢を整える前に奥の手だ。


『狙撃』


よし! 脳天を貫通! ゆっくりと倒れこみ、大きな音を立てる。収納したいが絶命したのか不安だ……えーい、待てん!『落雷』


よし、大丈夫だろう。さっと近付き、ささっと収納……できた!

よし帰ろう!


ちなみに奥の手とは、ミスリルの弾丸だ。標準的なライフル弾をイメージしてある。もちろん回収も忘れない。





こっそり自宅の庭に降りて中に入る。玄関には私かアレクかマーリンの魔力でしか開けられない鍵がかけてある。

ゆっくり寝室に入る。アレクはちゃんと寝ているか……よし、寝ているな。いい子だ。なら再び出かけよう。




ギルドにやって来た。さすがは領都のギルド、二十四時間営業している。

先ほどの魔物を解体してもらうのだ。


「こんばんは。解体をお願いしたいのですが、急ぎです。」


「条件次第ですね。特急料金が発生いたしますので詳しく聞かせてください。」


「料金はお任せします。ラスティネイルボアとオーガベアです。早朝までに肉と内臓が必要です。それ以外は全て納品可能です。また早朝までに私の自宅に届けて欲しいのです。」


「おそらく可能ですね。では現物を見ながら相談いたしましょう。こちらへ。」


そうして私は解体倉庫らしき場所へ案内された。前回の汚い倉庫とは違うな、温度も低い。


「こちらへ出してください。」


二匹を取り出す。


「ほぉー、このオーガベアは大物ですね。これなら特急料金を払ってもまだ金貨十数枚ぐらいは残ると思いますよ。」


「それでいいです。その金額はギルドカードへ入金をお願いします。特に内臓は少しでも新鮮に保ってください。くれぐれもお願いいたします。」


「承りました。それにしてもこれだけの魔物を脳天一撃ですか……」


よし、これでいい! 明日の朝食が楽しみだ!

台所にマーリン宛に料理指示を書いておこう。やっと私も風呂に入って寝れそうだ。アレクは喜んでくれるだろうか。元気になってくれればいいんだが……

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