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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第二章

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城塞建築

アレクといつも通りの週末を過ごし、私はクタナツへと帰る。そしてまたノワールフォレストの森へと移動し建築作業へと取り掛かる。


母上にもしばらく帰らないことは伝えたし、アッカーマン先生にもしばらく休むと伝えてある。今週はコーちゃんも付いて来てくれた。うるさい打ち込み作業がないことを伝えたからだ。今にして思えば『消音』の魔法を使えばよかった。私だってうるさいのを我慢してたんだから。




四日かかって石垣もどきが完成した。高さは五メイル、厚さは二メイルぐらいだろうか。

実際には凹凸を気にせず岩を組み合わせて積み上げただけだ。頑丈さだけは自信があるが。よって今日からはさらに高く頑丈に、なおかつ美しさを目指して増設していく。目標は今の三倍、高さ十五メイル、幅六メイルだ。


前回作ったお手製コンクリが意外とがっちり硬かったのも助かっている。隠し味的に砕いた魔石や私の魔力も混ぜたのがよかったのだろうか。今回も同様のお手製コンクリで石垣を覆い乾く前に岩を配置する。組み合わせも何もなく、既存の石垣の内外にただ大岩を置くだけだ。自重と接触面のコンクリによって固定されただけなので、やや安定性に欠ける。


北側全てに岩を置き終えたらここからは加工が入る。ウォーターカッターの魔法、今後は『水斬』と呼ぶ、で組み合わせのために岩の上側を凹型に切断していく。また、幅を六メイルに合わせるためにはみ出した部分を切り落としたりもする。




あらかた凹加工は済んだ。ここに凸加工をした岩を乗せていき、高さを稼ぐのだ。強度を出すためには複雑に加工した方がいいのかも知れないが技術的に難しい。だからなるべく凹凸で組み合わせたり、平面同士が触れ合うように加工している。大岩を中心に組み上げているので結構スカスカだったりする。しかしまだコンクリを流すわけにはいかない。小さい岩や石ころを内部に入れ込むのが先だ。それに魔石や砂などが全然足りないのだ。岩はいくらでもあるのに。


まあしばらくは気にせず大岩だけを組んでいこう。こうして東西南北全てに大岩を組むのにさらに四日かかった。なんて早い一週間なんだ。道楽のためなのに働き過ぎな気がするぞ。今週末はアレクに会えることだし頑張ろう。曜日を忘れないようにしなければ。


ちなみにコーちゃんは私のコンクリが気に入ったようで体を突っ込んではコンクリ浴を楽しんでいる。前回大岩の隙間に流し込んだ時も海にダイブするかのようにコンクリの海に潜り込んでいる。コーちゃんは楽しい、私は見てて癒される、コンクリの隙間は詰まっていく。良いことづくめだ。もしかしてお手伝いをしてくれているのだろうか。


さて、そのためにも魔石を集めなければならない。何の魔石が良いのか分からないが、イメージ的にはゴーレムが良いのではないだろうか。ファンタジーとしては城壁そのものをゴーレムにしてしまうパターンもあるが、さすがに方法が分からない上に、核となる魔石を抜き取られたりして城壁がさらさらと崩れたら泣けてしまう。地道に作ろう。


週末の領都行きまではひたすらゴーレムの魔石を集めた。ヘルデザ砂漠のど真ん中で土系の魔法を使いまくって寄ってきたゴーレムを片っ端から片付けたのだ。

ついでとばかりに石系ゴーレムや金属系ゴーレムも素材として確保してある。これで城壁が一段と強固になるだろう。私は一体何と戦ってるんだ? でも楽しいからいいのだ。


週末ぅ〜

そうだまたアレクがぁ待っているぅ〜

ただそ〜れだけで嬉しいぃ〜


やりすぎて最高にハイになってしまった。一つ歌でも歌いたい気分だから歌ってみた。コーちゃんも一緒にピュイピュイ言って踊ってくれる。


いつも通り領都に行って遅めの昼ご飯にしよう。そして校門前でアレクを待つのだ。

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