表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

306/1075

カースとマリー

その夜、先生達は泊まってくださることになった。と言うより父上から道場が決まるまで泊まるよう頼まれたらしい。

これは嬉しい。今の我が家にはマギトレントの湯船があるのだ。ぜひ堪能していただきたい。


さて、私はマリーにより晩御飯抜きを言われてしまったので、別室にてマリーとお茶をしている。ご飯はダメだがオヤツはいいらしい。


「坊ちゃん、先程は見事な風操でした。発動するまで少しの気配もありませんでした。」


「そう? でもダメだったね。マリーほどの美人なら先生の気を逸らせるかと思ったけど。」


「先生は視線も興味も私に集中しておいででしたよ。その上で避けられたのです。本を読んでる最中、腕に止まった虫を何気なく叩く感覚に近いのでしょうね。」


達人すぎる。私の剣など虫に等しいと言うことか……何回凄いと言っても追いつかないな。


「さらに言いますと、先生は私が坊ちゃんにあれこれ仕込まれて自らスカートを捲るとお考えだったようです。ですから予想が外れ、ほんの僅かですが隙はできておりました。惜しかったですね。」


私がマリーを仕込むって何だよ。そんなハイレベルなプレイを子供に求めるなよ。先生はそっちも達人なのか。そしてマリーはなぜそこまで読み切ってるんだ?

我が家で最強なのは母上だと思っていたが、実はマリーだったりするのか?



はっ!? これもファンタジーあるあるだ!


長年仕えてくれている過去が不明の執事、もしくはメイド。その正体はどこかの国や組織に追われた暗殺者だったりテロリストだったりするアレだ!


そうなるとマリーの場合は逃亡の果てに捕まり奴隷となった所を父上に買われたってことになる。年齢不詳な所もあるあるに準拠しているし。私が小さい時から外見が変わってないし。


よし、思い切って聞いてみよう。


「ところでマリーの耳はどうしたの? 見た感じスパッと切られてるみたいだけど。」


「言いにくいことを聞かれますね。まあ大したことではありません。自分で切り取っただけの話です。旦那様にはもちろんお伝えしてありますよ。ちなみに理由は内緒です。説明に丸三日ぐらいかかるのが面倒だからです。」


「意外と正直に言ってくれるんだね。それだけ聞けば十分だよ。」


つまりマリーのいた組織では耳に特徴があるんだ。例えばピアスとか刺青とか。ところがそれだけを外すことができないから耳ごと切り落としたんだ。ならばそんな組織や地方、盗賊団とかを調べれば、マリーの素性は割れる。まあそんな面倒なことをする気はないが。


「そんなことよりたまには僕とも風呂に入ろうよ。」


時々オディ兄と風呂に入っているのが羨ましいのだ。


「もちろんいいですよ。お背中流しましょうね。」


マジか! 言ってみるもんだな!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i00000
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ