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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第一章

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鍛錬遠足

七月、すっかり夏が来た。外は暑い。

五年生にとって夏のイベントと言えば鍛錬遠足がある。


去年まではクタナツから南に二十キロル程の地点まで歩いて行って、弁当を食べて帰る。そんな楽しくもハードなイベントだったらしい。


今年からバランタウンが出来たためか、進路は変更。歩きでバランタウン往復となってしまったのだ。はっきり言ってハード過ぎる。

オディ兄達はしょっちゅうバランタウンやその先まで歩いて往復しているが、私達だとどれぐらい時間がかかることか。そもそも途中で力尽きたりしないのか。心配だ。


出発は来週末のデメテの日、日の出と共に出発。

魔法は全面的に使用禁止。『魔封じの腕輪』なるものを装着するらしい。循環阻止の首輪と何が違うのだろう? 名前は腕輪の方が強力そうだが。




「と言うわけです。何か質問はありますか?」


このように一時間目を利用してウネフォレト先生から説明があった。

少し聞いてみよう。


「先生、僕は普段循環阻止の首輪をしていますが、これって腕輪の意味はありますか?」


「残念ながらありません。この手の魔道具は効果を重ねることができないんですよね。よって強力な方が優先されますので腕輪の意味がないんですよ。」


「なるほど。ありがとうございました!」


いいことを知った。それにしても魔道具か、いい響きだな。興味が湧いてきた。


車に例えると、循環阻止の首輪はエンジンを回らないようにして、魔封じの腕輪はブレーキをかけるようなものだろうか?


「バランタウンまでどのぐらい時間がかかりそうですか?」


セルジュ君が質問する。


「だいたい五〜六時間ですね。途中で脱落しなければですが。今回の参加者に限り日没後でも城門を通れるようになっていますので、ゴールさえすれば評定は貰えますよ。」


「魔法が使えないってことは魔力庫も使えないんですよね? 食料や水はどうしたらいいですか?」


スティード君は堅実な質問をするよな。


「自分で持ってくださいね。誰かから貰ってもいいですけど評定に響きますよ。」


リュックか何かで背負うかな。


「魔物が襲ってきたらどうしたらいいですか?」


さすがアレク、魔境を分かっているな。


「各自で好きに対応していいですよ。『強い』と判断した魔物のみ、こちらで対処します。当然その対応は評定に影響しますよ。」


優しいのか厳しいのかどっちなんだ?


「バランタウンには立ち寄りますか?」


おっ、サンドラちゃんいい質問。補給ができるかどうかは重要だよな。


「立ち寄りません。バランタウンの外周を回って帰りますよ。」


補給はできないのか……それを踏まえて荷造りをしないといけないのか。やはりハードになりそうだ……。


ところで今年に限って厳しいのは何か意味があるのだろうか。たまたまバランタウンができたからとは考えにくいが。

はたまた来年以降もこのままなのだろうか。まあ来年以降なんてどうでもいいけど。


それから何人か質問をして一時間目が終了した。

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