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異世界金融【改】 〜元教師は転生したら働かなくてもいいように無双する〜  作者: 暮伊豆
第一章

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フランソワーズ・ド・バルテレモン

「一体どうなっている! 全く効果がないではないか!」


カリツォーニがバルテレモンに向かって怒鳴っている。


「そのように怒鳴らないでくださいな。カリツォーニ様らしくありませんわ。カリツォーニ様は天上人なのですからゆるりとお待ちくださいませ。」


バルテレモンはカリツォーニの膝に手を乗せながら甘い声で囁く。

その反対側ではイボンヌがカリツォーニの腕に手を回してしな垂れ掛かっている。こんな九歳がいるとは。


ここはカリツォーニの自室。ソファーにもたれ掛かりティータイムを楽しんでいた。


「イボンヌよ。お前はどう思う?」


「私の意見など何も。カリツォーニ様がやりたいようにやるのが一番だと思います。何故なら王都で勉強された英才なのですから。」


「ふふ、分かっている。お前の言う通りだ。」


バルテレモンは内心面白くなかった。


手駒を使っているのは自分。指示をしているのも自分。なのに可愛がられるのはイボンヌ。

自分も可愛いがられてない訳ではないが、イボンヌほどではない。顔も身分もスタイルも成績も、全て自分の方が上。秘密の個人魔法だってある。

それなのになぜこんな地味な黒髪女が……


それもこれもあのカース達のせいだ。

あいつらはいつも自分達だけは別格って顔をしている。別格なのはアレクサンドリーネだけのくせに。それを勘違いしてるだけの下級貴族……

あの女もあの女だ。昼休みの教室でこれ見よがしに膝枕なんて、あいつ程度の男を狙う女なんていない。無意味な牽制しやがって。

この私が一組の中心でないなんておかしい。私でなくアレクサンドリーネに集まる男なんて頭がどうかしてる……


そんなことを考えていた。




一方、イボンヌは一体どんなことを考えているのだろうか。

貴族社会は恐ろしい。

そこで生きる女はもっと恐ろしい……

挿絵(By みてみん)

フランソワーズ・ド・バルテレモン©︎秋の桜子氏


カースからの呼ばれ方『バルテレモンちゃん』

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