表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
140/1075

騎士長アドリアン

うちのかわいいアレックスが男を連れてくるらしい。だからその日は夕食までに帰ってきて欲しいと。

グリードグラス草原の開拓が始まったばかりでロクに帰れない日々が続いているが、それならば無理をしてでも帰らなければ。

好色騎士マーティンの三男か……

どんな男か、少し楽しみだ。




ようやく仕事を終わらせ家路についた。同じ代官府の敷地内だから近いものだ。

夕食はすでに終わっており、奴は風呂に入っているとか。


ちょうどいい、見極めてくれる。


私は風呂のドアを開け中に入る。

奴はちょうど出るところだったか、しかし構うことはない。

ここは軽くプレッシャーでもかけてやろうかと思案していると、「お先に失礼します。いいお湯でした」だと?


なんだその落ち着きようは。私を知らないわけでもあるまい。

まるで近所のおじさんではないか。


他愛のない話をしつつアレックスのことを聞いてみる。


困るだと!? 欲がないのか? ただのバカなのか?

しかも金貸しをするだと?

やすやすと契約魔法をかけてきたことには驚いたが、そこまでして口止めするほどの秘密ではなかろうに。分からん小僧だ。

その上『おじ様』と来たか。


しかし『クタナツを更地にしてでも』とはな。あの魔女の息子だけあるか。

生き馬の目を抜く商人や荒くれ冒険者を相手にどのように金貸しをするのか興味深いが、長生きはできまい。可哀想だがアレックスはやれんな。


この契約魔法も魔法部隊の者に解呪させようと思ったが、するまでもないだろう。

此奴が死ねば自然と解けるだろうからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i00000
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ