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神の紋章を持つもの  作者: アギニャ
3/7

断罪の場

「くっ……」

赤色の髪をした小さな魔人が断罪の場の壁に縛り付けられている。

その両腕両足には魔力封じの枷がつけられて魔力が封印されているみたいだ。


「こやつは魔人四天王の1人ファール、魔人王なき今魔人族は人間の恐れるものではないっ」

ファールの近くにいる勇ましい戦士が声をあげるとけたたましい歓声が広場に広がった。


「早く処刑しろーっ」「殺せっ」など無数の声が広場を行き交う。


「人間って本当にやばんだね」

広場にいるフードをかぶった1人がぼそって呟く。

「魔人にも借りがあるわけじゃないけど、なんかいたたまれないですわ」

フードの横にいるもう1人が呟く。

「古より地上を司る地獄竜よ。この地に現れ大地に災いをもたらしたまえ」

フードの1人が術式と詠唱を唱えると辺りは闇に包まれはじめた。


「なんだなんだ?」

広場にいる人間達が周りの異変にざわつきはじめる

(詠唱術式?しかも召喚術……)

ファールはいち早くこの状況に気付く。


「早く処刑しろっ」

異変に気付いた上級戦士が処刑人に指示を出す。処刑人がファールの首を切り落とそうとした瞬間

「ぐわぁぁぁ」

処刑人が一瞬で消えてしまった。いや消えたわけではなく消されてしまった。

その犯人は空気中から突如現れたポイズンドラゴンだった。

「ポイズンドラゴン…」召喚術式によってよびださるりた古の竜。推定50lv

そのたけは10mとドラゴンのなかでは小柄ながらもちゃんとした実体はなく体からはなたれる毒の燐粉は人間を瞬時に溶かしてしまう。

広場の人間が一斉に逃げ出す。

「ポイズンドラゴンよ。魔力を封じる枷をとかしなさいっ」

フードをかぶった1人がポイズンドラゴンに念をおくる。するとドラゴンのブレスはファールの枷をとかした。

「させるかーっ」

1人の戦士がポイズンドラゴンに斬りかかる。70lvはあるであろう戦士は一刀両断にてポイズンドラゴンを斬り倒す……がそのまま空気となり消えてしまった。

「はっ、四天王はっ」

見渡すとファールの姿、フードの姿は消えていた。

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