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あいうえおホラー

さしすせそコメディ

作者: 仲仁へび



「さ」っさかさっ。

 と清掃の時間に掃除をしていたら、声が聞こえた。

 校舎裏から、人の声が。

 一体何をやっているんだろう。


「し」ずかに、足音をたてずに、様子をうかがう。

 するとカップルがイチャイチャしていた。

 まじかよ。まじかよ

 俺は二度見して、同じことを二回思った。


「す」るーしよう。

 へたに関わったら俺が惨めになるだけ。

 彼女のいない男が嫉妬でカップルの邪魔をした。

 なんて、そんな風には思われたくない。


「せ」や! あいつらムカつくし邪魔したろ!

 なんて事、俺は間違ってもしないからな!

 なんて思っていたら、偶然他の学生がこっちに歩いてくる。

 あかーん! それはあかんやつやー!


「そ」そっかしい俺は、動揺のあまり何もない所で転んでしまった。

 ちょまっぶ。という変な鳴き声を上げて。

 近づいてくる学生に合図を送ろうとしたが、その時態勢をくずして、地面にダイブ!

 カップルは、俺だけを見て「邪魔すんじゃねぇよ。彼女もいないクソカス童貞風情がああん? 僻みかよ、おおん?」みたいな視線を向けて去っていった。

 ちっ、ちなうんです~!


 こっちにやってこようとした他の学生も、「何やってるんだこいつ」みたいな白い眼を向けて通り過ぎていった。

 嘘やん。俺何も悪い事やってないよ?

 俺、かわいそすぎん?



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