表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/66

お金を創るということ

お、思ったより上手くいっちゃった。今じゃアングル王国でアカネの絵とかがいっぱい出回って覚えられちゃってるよ。これじゃ何かあった時に呼び出しにくいなぁ。

 いや……むしろアカネがいれば誰も手を出せないから無敵かも?


 「私よく頑張ったでしょ? ねぇねぇ褒めて」

 「うんうん偉いよ~。ありがとうね」


 ……こんな子がやったとは思えない。頼んだのは私だけどさ。

 アカネは自分が崇められてるアングル王国を離れるのを少し嫌がってるけど、また来るから今は我慢してね。


 ガルドさんに呼ばれたからちょっと急いで帰る。出来たら帰りにいくつかの町や村に寄ってみたかったんだけどなぁ。


 少し見ない間にブラックリ村はさらに人が増えていた。食べ物がたくさんあって1人あたりの税金も安い平和な村って事で評判になってるらしいね。


 もちろん私としては嬉しいんだけど……問題も起こり始めていた。


 「お呼びしてしまってすみませんねアオバさん。少し手が離しづらくて」

 「領主の私としても村の成長が1番だから、それで大丈夫ですよ。やっぱり村の事を1番知ってるのはガルドさんですから」


 久しぶりのガルドさんの家で話し合う事になった。この家ちょっと広くて羨ましいなぁ。うちのマスタールームもどうにかならないかな。


 「で、今起こってる問題ってなんですか?」

 「いくつかありますね。まずは物不足です。人が増えすぎてアオバさんが売ってくれたり、村で作る量では足りなすぎます」


 うんうん。これは予想されてた問題だよね。と言っても馬車で運べる量にも限界があるから解決どうしよう。


 「次に村人と移民してきた人との心理的な壁が出来ないか不安ですね。村人よりも入ってきた人の方が多いので、お互いに不満が溜まらないようにしないといけません」

 

 これが1番困る……ここで方向を間違えると終わりだ。でもまだ村が小さいうちに解決しないと取り返しが付かなくなっちゃうもんね。


 「最後に人余りです。村にもそんなに多くの働き口があるわけでは無いので……」


 つまり全部人が増えすぎたせいって事だよね。一応解決する方法を1つ考えついた。まぁそれだけじゃ足りない所は後から色々考えるとして……問題はお金だよぉ。


 銀行からの借金だってそろそろ限界だし……。かと言って時間をかけてゆっくり貯めてたら何が起こるか分からない。正直ここまでの人数は村にとって多すぎる。

 はぁ……1度休憩にしてもらって村を散歩しながら頭を冷やそっと。


 「お父さん! 僕この村で初めての友達が出来たよ! ここの人良い人達ばかりだね!」

 「ははは。それは良かった。じゃあ父さんは仕事を探してくるよ。安心しろ、この村なら頑張れば飢え死にする必要が無いんだ。いつかお前にも腹いっぱい食わせてやるからな」


 村はずれのテントの入口からそんな会話が聞こえてくる。移民の中でも特に多い農家の3男以降とかかな。子供が笑ってるのを見ると気持ちがいいね。


 「お願いします! 私どんなキツイ仕事でも耐えて見せます! だからここで雇っていただけないでしょうか?」

 「ふむ……字も読めるし、計算も少しは出来るんだね。よし分かった。採用だよ!」

 「本当ですか!? ありがとうございます!」

 「じゃあ早速仕事がいっぱいあるからね。ついてきな」


 酒場の女主人さんの声が聞こえると思ったら初めての従業員を雇っているじゃん。昔は静かだった酒場も満員になってる。私の固定席は残っててよ~?


 「おい聞いたか? 近くの草原にコボルトが大量発生してるらしい。これは稼ぎ時じゃないか?」

 「まじか! よっしゃ、俺らで全員狩りつくしてやろうぜ。今日の夜には宴会だ」

 「「「おー!」」」


 あれは冒険者かな? 最近ギルドの出張所が出来たから少しずつ見かけるようになってきた。村の周りにたくさん魔物がいるから結構儲かるみたい。

 移民の人もいっぱい冒険者になってるし、あのグループもそんな感じで一発逆転を狙ってるのかな?


 「おかえりなさいアオバさん。考えはまとまりましたか?」


 家で待ってたガルドさんの問い……答えは決まった。あの人達を追い出すなんて……私にはできないよ。


 「えぇ。私に任せてください。なんとかしてみせます!」

 

 

 

 「スミス達にお願いがあります。今から全力でゼロフロアの通貨を作りまくってください。額は……だいたいこれくらい」


 私はダンジョンから手を付ける事にした。今まではゼロフロアのお金と本物のお金を交換する形にしていた。つまりモンスター達がゼロフロアのお金を使うのは、実際にポイントと交換できる本物のお金に換えられるから。


 逆に言えば外のお金が足りないとみんな物々交換に戻っちゃう。ゼロフロアのお金はポイントと交換できないから、ただの鉄とか銅の塊になっちゃうもんね。


 でも今は違う。ゼロフロアにも多くのモンスター達が住んでて、ゼロフロアのお金を、経済をみんな信用している……はず!


 「はい! 分かりました!」


 ゼロフロアの強さが試されてる……でも私は大丈夫って信じてる。私達が作って使ってきたこのお金には価値があるって見せてやる!

今後は2、3日に1回投稿にさせていただきます。飛び飛びになってしまい申し訳ございません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ