解体ショー!
主人公の年齢を16→15に変更させていただきます。
「おい……詮索するつもりは無いが、どうやってこんな安値で海の魚なんか用意できたんだ? さすがの俺でも数回しか見た事ないぞ?」
「いつも通り秘密です♪ 大丈夫ですよ。ちゃんと安定して持ってこれますし、これでも利益出てますから」
普段は気をつかって聞いてこないジョージさんも流石に今回は気になったみたい。まぁ魔法で持ってこれないわけでは無いにしても、大きな都市じゃないと見る事無いもんね。
今までの川魚と同じ値段だから、珍しさで大儲け間違いなし!
……あれ? 売れない。マイカ子爵がびっくりして、たくさん買い占めてくれたくらい。えぇ~! 美味しいのに……。
上のレストランで働いてるシェフにお願いして料理してもらったけど、やっぱり美味しい。私の舌がおかしいのかな?
「ジョージさんこれ食べてください」
「えぇ、急になんだよ。書類が溜まってるんだけど……」
「じゃあ私が食べさせてあげますから、ほら口開けてください」
しぶしぶ食べてくれた結果はグッド! ちゃんと美味しいらしい。なんで売れないんだろ。お客さん達川魚はたくさん買ってくれるのに。
例えばこの魚は生だとダメだけど、揚げると絶品に……そうか。ほとんど海の魚が売られないほど珍しいって事はみんな食べた事ないんだ。当たり前なのになんで気づかなかったんだろ。
仕方ないから諦めてモンスター達用に……しても良いけど、こんな美味しい魚を独り占めなんて大罪を犯す勇気は私には無いよ。
せっかくだし少し楽しくして……うんうん明日が楽しみになってきた。
「さぁさぁみなさーん! 寄ってらっしゃい見てらっしゃい! 今から魚の解体ショーを始めまーす!」
ここ最近獲れたなかで1番大きな魚に結構な人が寄ってきた。特に今日は日曜日だから教会帰りの家族連れがいっぱい来てる。特に子供が駆け寄ってきてかわいいな~。
まずはこの包丁で魚を真っ二つに……しようとした所で止められちゃった。
「アオバは不安だから大人しく料理人にやらせなさい」
「そんなジョージさん。私だって一応冒険者なんですよ! 刃物の扱いには慣れてますから大丈夫です!」
「でもな、魚の解体は真っ二つから始めないんだ」
結果としてはショーは大盛り上がりになった。目の前でさばかれる迫力はなかなか見れるもんじゃないから最後には大人まで興味しんしんで見てくれたよ。
「さ、1口どうぞ」
解体したそばから横で料理にして全員に配っていく。
「ありがとう! 美味しい!」
「ねぇあなた。今日は魚料理にしない?」
暖かい会話を聞いて荒んだ心が浄化されていく……。子供には少しだけ多目にあげちゃお。たくさんお食べ。
狙い通り魚はたくさん売れたし、普段は店に来てくれない人も騒ぎを来てくれるボーナスまであって今日は大成功だったね。
「おぉ助かったぜ。今日の売り上げはいつもより多いし、今後もたまにショーを頼むよ」
「あ、ジョージさん。まぁ売れなかったら私だって在庫が余って困りますもん。ふふん、任せてください!」
ちょうどお昼の時間過ぎたらレストランも空くし、そのくらいならお安い御用だよ。
お店の方が上手くいったし、次は久しぶりにブラックリ村にも行かなくちゃ。マイカ子爵から色々任されたからこっちも忙しくなりそ~。




