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防衛計画

 このダンジョンは全6層。下4層はあなたには関係ないというイエナちゃんの正論で全て飛ばして私は2階層まで見に来ていた。正論は誰も救わない。


 「そうね……魔物は宝箱とかで引き寄せられないから罠はあまり効かないわね。魔物を配置する方がいいわよ」


 その説明通り、周りを見ると色んな魔物が勢ぞろい。とはいえ2階だからコボルトとかじゃなくてオークがノシノシ歩いてる。うちだとボスなのに。


 「あとダンジョンに迷い込むような魔物は集団で連携したりは少ないから、強い魔物で少数精鋭の方がいい気がするわね。弱い魔物が多くても時間稼ぎにしかならないわ」


 確かにコボルト達ただただやられちゃったもんね……一応ああいう子も必要だから減らすつもりは無いけどね。そんなこんなで1時間ほど歩いて1階まで登って来た。


 「まぁ魔物対策はそのくらいね。アオバならダンジョンバトルの危険は高いから、そっち側の用意も怠らないようにね。こんなところでどう?」

 

 「ありがとう! イエナちゃんしか、こういうので頼れる人いないから助かったよ~」

 「な、なら良かったわ。またいつでもいらっしゃい」


 イエナちゃんが目線を逸らしながらそう言った。うん、また来よう。

 まとめると今まで通りの方針が1番というコメントを最後に貰って帰ってきた。結局隠し持っていたお菓子まで献上する羽目になったよ……。


 さぁ4回目のダンジョン改造開始!

 と意気込んだはいいものの、やる事はそんなに多くない。まずは2階層を作ってゼロフロアを3層目に移動。


 2層目は狭くていいから、円形の小さな広場を作ってハイオークを3体配置。そしてサポート用にいつものコボルトを20匹。さらに広場の奥に少し段差を作って……ゴブリンメイジを数匹置いておこうかな。

 トドメにオーガを1体! 痛い出費だけど仕方ないよね。村を守る事が最優先だ。


 理想としてはオーガとハイオークが相手と戦い、コボルトが相手を囲んで動かさない。そして後ろからゴブリンメイジが魔法を打ち込んでやる感じ。

 そうだ。せっかくだしメイジ達には追加ポイントを払ってヒールも覚えさせてあげよっと。


 思ったより少数精鋭っぽく無いけど、イエナちゃんに聞いたらオッケーを貰えたしいっか。

 あとは……ゼロフロアにも少し手伝ってもらおうかな。


 「キング。簡単なコロニーを作れる資材とゴブリン30匹ほど集めてくれないかな。資材と給料のお金は用意するからさ」

 「マスターの命令であれば従いますが……何をするつもりなのですか? ゼロフロアに村を作りたい場所でも?」

 「ううん。今回はゼロフロアじゃない。外だよ」


 数時間後。私は集まってくれたゴブリン達に仕事内容を説明し始めた。高給に釣られて……ではなくダンジョンのためにと使命感に燃えてる子達だ。面構えが違う。


 「まずは集まってくれてありがとう! この仕事はとーっても大事だから助かるよ。

 オホン……外の世界は交易をしてくれてダンジョンを支えてくれる人だけではない。魔物、いつか来るかも知れない冒険者や兵士、他のダンジョンなど多くの敵が存在する。私たちはもっと外に目を向けなきゃならない」


 少し威厳でも出してみようかと口調と表情を変えてみた。重要な話はこっちの方がいいかなって挑戦だ。そこ、エリー笑うな〜! まぁいいや。気を取り直して続きを言おうっと。


 「そこで君たちにはダンジョンの入り口付近で小さなコロニーを作って欲しい。もちろんお金使ったり、農業などは禁止。野生のゴブリンになりすまして、近づいてくる怪しい奴を報告してほしい。相手によっては排除したり、襲いかかってダンジョンから引き離すだけでもいい。

 もう1つは2つの入り口に広がる広大な森の調査。今後も増援を送るし支援は惜しまない。君たちは先遣隊としてダンジョンの未来を切り開いてもらいたい。できる?」


 「ギャギャ!」


 こうして入り口にそれぞれコロニーが出来た。建築を担ってくれるホブゴブリンと、コロニーを率いるゴブリンジェネラルも召喚した。ジェネラルってゴブリンなのにオークくらいのポイントがかかるんだ……。


 コロニーの整備をしながらも、次の日からさっそく数匹のゴブリンによる外の森の調査が始まった。入ってきた報告は美味しい木の実を見つけた、面白い形の石を見つけた、外の空気が美味い……。


 うん、今後に期待……かな。あとその木の実は持ち帰ってきなさい。最重要任務です。

 こうして私は力と目を手に入れた。これでゼロフロアを、ダンジョンを守れるはず。もう防衛は忘れないようにしなくちゃ。


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