今日も私はひとりぼっち。
今日も私はひとりぼっち。
スマホに女の子からの連絡なんて入ってこない。
鳴るのはソシャゲの通知くらいだ。
待ち受けの推しの画像は1週間前に削除した。
今は代わりに良くわからないデフォルト画像の鳥がぼーっとしている。
大好きな彼女が待ち受け画像とか憧れる。
毎日、「おはよう!」とか「おつかれ!」とかLINEしたい。
くだらないスタンプの送り合いとかして、夜中に電話してこれまたくだらないことを喋って、そのまま寝落ちとかしてみたい。
嗚呼。
憧れを想うと、途方もなく虚しくなる。
帰り道の街中。
あっちもこっちもどっちもそっちも、無限にカップルが湧いてくる。
手つないだり、腕組んだり、なんてしちゃって。
ニコニコ楽しそうに笑ったりしちゃって。
羨ましいな。
羨ましいな。
どこか外食にでも行くのだろうか。
それとも家に帰って一緒にごはんを作ったりするのだろうか。
嗚呼、畜生、羨ましい。
お気に入りのねぎ玉牛丼が入ったビニール袋を持つ右手が震える。
小さな部屋でこんなの一人で食べるとか虚しさ以外に何があるのか。
バカバカしくなる。
今日も私はひとりぼっち。
誰にも愛されなくて、誰も愛する存在がいない。
そんなひとりぼっち。
こんなひとりぼっちの生活を日記にしてみよう。