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enerukuのホラー小説

友人の話

作者: eneruku
掲載日:2021/07/23

「実は幽霊が見えるんだよね」

そう言ったのは最近知り合った友人だ。

どんな風に見えてるのか聴くと、かなりハッキリと見えているらしい。嘘かどうか見極める手段を持たない私はひとまず友人の話を信じることにして、色々と質問をしてみた。


「幽霊と話す事はできるの?」

友人は首を横に振った。

どうやら、幽霊は1つのことに執着してるらしく、話しかけても反応がないらしい。漫画みたいに電柱に頭を打ち付ける幽霊や、ずっと立ちっぱなしの幽霊なんかも普通にいるらしい。


「人間以外の幽霊はいるの?」

友人は首を縦に振った。

犬や猫の幽霊はよく見えるらしい。たまに、鳥の幽霊も見るが犬や猫に比べて数は少ないとのことだった。友人が見た動物の幽霊の1番珍しいのはモグラの幽霊らしく、1度しか見たことがないらしい。


「悪霊っているの?」

友人は少し悩んで首を縦に振った。

人を襲う幽霊は基本的にいないらしく、手が4本生えてるような化け物じみた幽霊は見たことが無いらしい。ただ、執念が人に向いてる幽霊はいるらしく、その手の幽霊は近くことはできないほど殺気を放ってるとのことだった。また、執着が人に向いてる幽霊は総じて肩や頭に乗っているらしく、肩が重く感じたら直ぐにお祓いをしないと良く無いことが起こると目を背けながら語ってくれた。


「今までで1番怖かった出来事はなに?」

長い沈黙の後友人は語ってくれた。

「昔、公園の近くのアパートに住んでいた頃、とんでもない気配を感じて動けなくなった事がある。外からの気配だったから、何とか窓まで移動して外を見たら、全方位に殺気を振り撒く黒い影が見えた。そいつは数時間も公園を徘徊した後に移動していった。とにかく、とんでもない存在だった。あれは、幽霊とは違う存在だった。」

重く喋る友人の話を聞いて、自分も昔公園から逃げたことを思い出した。その日はクラスメイトとボール遊びをしていた。すると突然、その場から移動しなければならないと言う焦燥感に駆られて、クラスメイトの腕を掴んで家に帰った。もし、友人の話が真実ならあの日の公園にも同じような黒い影が徘徊していたかもしれない。


段々と怖くなった私は最後の質問をした。

「自分には何か憑いてる?」

冗談混じりの軽い質問だったのだが、友人は無言のまま頷いて肩を指さした。

「そこにいる」

友人が急に幽霊が見える事を打ち明け質問に真摯に答えてくれたのは、私を直ぐにお祓いに行かせる為だった。






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― 新着の感想 ―
[良い点] さいご~…怖いですなぁ。 も~速攻でお祓いに行きますねm(_ _)m ありがとうございました!
2021/07/23 20:07 退会済み
管理
[一言] 静かな怖さですね〜。
2021/07/23 19:37 退会済み
管理
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