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88時限目 ドラゴン、殲滅する

作戦実行前


エルトはスオンを学園に呼び出す


魔物大発生(スタンピード)!?それ、本当!?」

「嘘だったら、ここに呼ばないだろ?北の方角から魔物たちが押し寄せてる。中には、空を飛ぶ魔物もいる。僕たちは、地上で魔物の駆除をするけど」

「私は空からってことだね」

「そういうことだ。できるか?」

「エルト、私を見くびってもらっては困るというものだよ?里で厳しいトレーニングを積んでるから、そう簡単には死なないよ。相棒のためにも、殲滅してくる!」

「頼んだぞ」



「あれかな?」


前方100mに2、30ほどの魔物を発見


大きさからみて、鳩やカラス程度

仕留めやすい


「それじゃ、挨拶として」


スオンは翼を薙ぎ払うように振る

すると、魔物たちは上下左右にスライスされる


これは、鎌鼬という現象を応用した技

スオンは、修行の成果として、大きさ50m以上もある巨大な岩を一振りで真っ二つにしていたのだ



幸先のいいスタートと言えるが、本番はここからだ


「うへぇ、あんなにいっぱいいるのか…」


今度は数え切れないほどの群れがこちらに向かってきている


待っている猶予などない

「仕方ない、アレをやりますか」


スオンは翼からキラキラと光る何かを出し、雲の上へと上昇していく

魔物たちもそれに釣られるように、上昇を始めた


スオンが出しているのは、フェロモン


通常は繁殖を迎えるために出すのだが、これが魔物にも効き目があることが、修行の際ディルルから聞いていたのだ


ドラゴンと空を飛ぶ魔物ではスピードが雲泥の差

スオンはすでに、上空5000mまで来ていた

魔物たちはというと、まだ豆粒程度


「ここで一気に畳みかける」


翼を折りたたみ、急降下した


スピードは徐々に上がっていき、音速の手前のスピードにまで達した


魔物たちへ近づいたとき、翼を広げてそのまま降下

彼らは、スオンのとてつもないスピードに追い付けずバラバラに切り裂かれていった


「ふぅ、こんなもんかな…」


空の魔物は殲滅できた


「は…、ハックション!!」


エルトからの任務完了と同時にくしゃみが出た


「うう…、やっぱり高い空はキツイな…」


上空5000mは、気圧が低く気温も氷点下50度以下にもなる

いくら修行で鍛えた体とはいえ、体が応えたのだ

どうも、茂美坂 時治です

随時更新します

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