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17時限目 少年、再び学園へ

作品タイトル変更しました

翌日

姫たちと国王たちはそれぞれ馬車でリベリア魔道学園に向かう


道中は何の異変もなかった


数分後、魔道学園についた


広い校庭を通る

いつもなら姫たちに憧れる女生徒たちがわらわらと集まってくるが

国王もいるためか誰も近づいてこない


ひそひそと何かを話しているのも聞こえる


が、そんなことは一切気にしていなかった




最初にオリバートが学園長室に入る


「こ、これは国王陛下!いかがされましたか?」

椅子に座っていた学園長サロアは国王の突然の来訪に驚いていた


「すまないな、サロア。何の知らせもせずに。今日は折り入って話があるんだ」

「はあ…」


サロアは国王の顔を見ていた

いつも穏やかな顔をされているのに、今日は少し怪訝な顔をされている?


話とはいったい何だろうか?

姫たちの事で何か問題でもあったのか?

いや、実際そんなことは一度も耳にしたことがない


国王がここに来た目的が分からない


「それに、連れもいるんだ。入れさせてもらってもいいか?」

「も、もちろんですとも」

「ありがとう」


オリバートはドアを開けて、そこからぞろぞろと人が入ってくる



「こ、ここ、これは、一体…どういう…ことですかな…?」

各国のトップとその姫たちが学園長室で一堂に会するのはこれが初めての事だった

その様子にサロアは動揺を隠せなかった


「と、まだ仕上げがあるんだ」

「仕上げと、仰いますと…?」

「ルディアとクルムとイアンをここに呼んでくれ」


あの仲良し3人組の貴族のご子息をここに連れてきて、陛下は何をされるおつもりか?

学園長は国王の意図が全く読めなかった


2分経たないうちに仲良し3人組が学園長室に呼ばれた


彼らは、姫たちの顔を見るなりにギョッとするが、平然な顔を保った


「さて、これで()()()()()()()

「あの、陛下。お話とはいったい…?」

「まずは、4日前に娘たちが乗った馬車が突然暴走した事件は聞いているな?」

「は、はい」

「娘たちが言うには、暴走している途中で運転手とその馬が忽然と消えた」

「…はぁ」

「本当なら、死んでいたかもしれないのに、奇跡的に無傷だった。その理由は何だと思う、ルディア?」


国王はルディアを指名した

その名前を呼ばれて、ドキッとするルディア


「えっと、魔法で止めたんじゃないですか?」

と答えるも、彼の額にはほんの少し汗がにじんでいた

「いいえ、馬車の中は封印魔法がかけられていたわ。それに、ドアノブも外されていて、私たちを殺そうとしたんじゃないかと推測しているわ」

エディールが力強い口調で話す


「では、どうやって助かったか?答えは、たった一人の人間がその馬車を止めたからだ」


「は?たった一人で?」

その答えを聞いて、ルディアは突然態度を一変させる

「そいつは自分に自信があるって思ってる馬鹿ですか?それに、一人で止めたからって、もうそいつ死んでるも当然でしょ?なあ、お前ら」


ほかに二人にも問いかけ、その二人もうんうんとうなずく

顔も少しばかりかにやけていた


その言葉に姫たちと国王たちは不思議と怒りがわく


「死んでないぞ、その人は」

「…え?」

「その人が誰だか知ってる?」


親子は鋭い目つきでルディアを見る


()()()()()()()


国王の合図に()()()が姿を現した


「なっ…、え、え、エルト!?」

「何だと!?」

「何で…ここに?」


3人組は驚きを隠せなかった


実は、エルトは国王の合図があるまでずっとオレイアスの隠蔽魔法で周りの人間に見えないようにしていたのだ


「陛下!これはどういうおつもりですか!?エルトは、もう退学したんですよ?そんな人をまたこの学園に連れてくるなんて!」

学園長もこれには黙っていたかった


退学した者が再び学園に足を踏み入れることは校則で禁じられている


しかし

()()()()()()()()()()()()。それよりも聞きたいのは、3人組のお前たちだ」

国王はサロアの話を無視して、3人組に目を向ける


「え?何を聞きたいのでしょうか?」

ルディアはまた前の状態に戻っていた


「エルトを毎日のようにいじめていたというのは本当か?」


いじめという言葉に学園長は

「へ、陛下。この3人がいじめをしているなんてことは…」

というが

「お前には聞いてない!」

野太い声で黙らせる


「さて、ルディア。さっきの質問に答えてくれるか?」

「あの、陛下。俺ら、そいつをいじめてた記憶全くないんですけど」

と白を切る


「ふむ。記憶がないと」

「そうですよ。それに、いじめの証拠もないんでしょ?言いがかりもいい加減にしてください。それは、国王陛下としていいことなんでしょうか?」

「あ、あなたね…」


ルディアの言葉にエディールはキレかけそうになっていた

「ま、証拠がないのは事実だ。しかし、絶対に消せないものもあるぞ」

「な、なんですか?」

「そこで、妾の出番というわけじゃな」


新たな人がまた現れた


「だ、誰だ!?」

「こら、ルディア!この方はな、エルトの保護者でもあり賢者でもある、オレイアス=クレイヴさんだ!」


最初は誰かも知らなかったが

「クレイヴって、あの賢者一族の…」

3人組は体を震えさせる


「あ、あの、オレイアスさん…?一体、俺たちに何をさせるので…?」

「無論、お主らの記憶を見させてもらう」

「記憶って、さっきも言いましたけど…、俺たち、エルトをいじめてません…」

「口ではそう言えても、記憶は絶対にそうはいかんのじゃ。忘れようと思っても、頭の片隅では絶対に残る。完全には消えないのじゃ」


オレイアスは少しずつルディアたちに近づく


「お、俺はごめんだ!」

「俺も!」


3人組は逃げ出すが

オレイアスは指をパチンと鳴らし


「な、動けない!?」

「ど、どうなってんだ!?」


「束縛の魔法をかけた。しばらくの間、動かぬようにしておいた」

「あ、あんた。こんなことしてただで済むと思ってんのか?」

「ため口とはよくないのぉ。その口もしばらく閉じておいたほうがよさそうじゃ」

「や、やめろ!」


賢者はまた指をパチン


すると、3人組は眠った


「やれやれ、こんな奴らは面倒じゃから眠らせるのが一番じゃ。では、始めるとするかの」


どうも、茂美坂 時治です

随時更新します


※15時限目 加筆修正しました

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