神隠しの砂漠で! 試せ!
やっと、全編の行間を整理できましたー!
つ、疲れたあああん。
読むせんさんアドバイスありがとうございました!
彼の小説の設定集、おもしろいので、みんなも是非読んでみてね!
「まぁ、そんな話はどうでもいいか。それより、早くここから脱出する方法を探さなければな。さすがに、いつまでもここで生活するわけにはいかないし」
そういうと、エルアは再び、頭を抱え始めた。彼女にも、なにか事情があって、旅をしているのだろうか。
また、地上にでてから聞いてみるとするか……。今は、エルアの言う通り、地上に出る方法を考えるのが先決だ。
考えろ、考えろ俺。
そもそも、俺はどうやってここに来た?
グランディエナの砂嵐に飛ばされて、奴の腹の下にあった穴に落ちたんだよな?
なら、もう一度、そこからでるのはどうだろう?
「なぁ、グランディエナが、また穴をあけるときに、そこから飛び出すのはどうだ? エルアは、空も飛べるんだろ?」
「それは、以前試してみた。しかし、出たところで再び砂嵐にあおられ、穴に逆戻りしてしまうのだ」
「そうか……」
たしかに、グランディエナがいるってことは、あの強烈な砂嵐もあるってことだもんな……。あれを突破するのは、エルアじゃ無理なのか。
ならやっぱり、この岩盤を壊すしかないか……。
この……岩盤……。
あれ?
俺は、自分のすぐ下にある硬い地面を触りながら、あることに気がついた。
「……なぁ、エルア。竜気解放して、上に向かって攻撃すれば、岩盤をぶっ壊せるんじゃないか?」
エルアは、不思議そうな顔で俺を見つめている。彼女は、今言った事実を理解できないでいるようだ。
「…………おお!」
手の平の上に、ぽんっと拳をのせたエルアは、それは盲点だったといわんばかりに目を見開いていた。
試したことなかったんだな……。まぁ、奥の手らしいし。
胸を揉まれたくらいで使ってきたけど……。
「なるほど、それは気がつかなかった……。つまり、私が穴をあけた後、ムサシを運びに戻ってくればいいわけだな!」
「いや、きっと穴をあけたら大量の砂が落ちてきて、通ることができなくなると思う。だから、俺がエルアに引っ付いて一緒に行こうと思う」
そういうと、エルアは、訝し気な表情で俺を見つめた。
なんだ? なにか、問題でもあるのだろうか?
「……妙なことをするなよ?」
「しねーよ!」
ちっ! どさくさに紛れて胸でも触ってやろうかと思ったが、ここは諦めるか!
勘の鋭い奴め!
「さて、それでは、さっそく行こうか」
「ちょっと待て」
「ん? どうしたのだ?」
「普通の状態で、お前と一緒にいったら黒焦げになっちまう。だから、防御魔法と身体強化魔法をかけてからにしよう」
「そうか。わかった」
以前、エバから受けた回復や防御の魔法が使えるのか、気になったことがある。
試したところ、無事に使うことができた。しかも、俺の精神力が持つ限り、回数は無制限に重ね掛けすることができるようだ。
エバとは違い、いくつも同時に発動することもできる。しかし、維持するにはかなりの集中力と、精神力を消耗するのが玉に傷、といったところだろうか。
重ね掛けできる理由はわからない。魔力を使っているかどうかで、魔法の性質が変わるのだろうか?
そもそも、魔力のない俺が、どうやって魔法を発動しているのかも謎だ。この力の源泉は、いったいどこにある?
そんな疑問を感じつつも、俺は、防御魔法と身体強化魔法をイメージした。
「ふぅー。いくぞ……、防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 身体強化魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 身体強化魔法! 防御魔法!防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 防御魔法! 身体強化魔法! 防御魔法! 防御魔法おおおおぅ!」
つ、疲れる!
たくさんかけたせいか、俺の体は、凄まじく金色に光り輝いてるし!
蛍にでもなった気分だ……。




