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#17 レトラの灯り


「退屈だ……。」


 歩き始めて数時間、迫撃砲弾があれほど街に降り注いだにも関わらず、銃撃をうけることもなく市街地を抜け、郊外の道路を進み続けていた。ただ、数時間も続けて歩いてきたのでさすがに疲れつつあったし、皆無言になっていた。


"Fal retla, ietost mol tirne. Lexerlesti?"

"Ja, fal fgir, mol mal foni'a'd larta mol…………."


 負傷者がこれ以上増えることはなかったが、これ以上の異世界転生もの主人公に対する暇を増やす状態は看過できなかった。


(というか、ただ暇なだけなんだよなあ。)


 人間、実際に危険に投げ込まれたときは緊迫した状態で冗談も言えなくなるが、解放されたのちはバンジージャンプのようなスリルを求めたがるのでダメだ。

 翠は再度自分の目標を意識すると、絶対に達成することを再度誓った。


"EJ, fhasfa'd larta mol."


 そういって、行軍中の一人が前を指した。確かに数人が居るが、自分たちとは違う服装を着ていた。一緒に随行している人間が驚くのだから敵だと思われる。


"Si pazes!"


 その発言と共に横に居た仲間が被弾する。予想通り前方の制服さんがこちらを撃ってきているようであった。3対多数。数的にはこちらのほうが有利に見えるが、相手が連絡手段を持ち合わせていると、更に終結が難しくなる。被弾した仲間も立ち上がって横一列に並んだレシェールたちが応戦射撃する。二人は射撃を受け倒れたが、もう一人は物陰に隠れてしまった。このままでは救援が呼ばれて形勢不利に陥るかもしれない。


"Lexerlesti! "

"Miss etixon umkes lerj fqa!"


 レシェールは踵を返して、入った市街地から脱失しようと先導を開始した。シャリヤや翠もそれに従い、数人の負傷者は荷台に乗せて、それに何人かの殿の護衛が付いていた。まだ敵は一人生きているので、脱出時に背を向けていればいつ撃たれるかも分からない。しかも、敵がどれだけいるかもわからない状況では、警戒に神経をすり減らすしかなかった。




 とにかく歩いた。

 一体どれだけ歩いてきたかもわからない。日が落ち、夜になってやっとその街レトラの光が見えてきたとき、翠は生きていることに感謝した。レトラの街は非常に広く、四方八方が非常に高いバリケードで囲まれていたために敵方の侵入が防がれていた。街の中は活気にあふれていて、疲れてやってきた翠たちを見たレトラの人間の一人は、レシェールを見て非常に喜んで手厚く迎えた。どうやらレシェールはこのレトラの指導者と知り合いであるらしく、だからこそ救援を求めたようであった。

 翠たち各人には、個人の部屋を与えることは街の整備の都合上難しかったらしいため、客人である翠たちには相部屋となるように部屋が用意され、そういうわけで翠はシャリヤと相部屋となったのであった。


 ついに、シャリヤと相部屋になったのだ!!!

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