ゲインス=ランダ
SUBTeamのメンバーのうち1人の話
「ゲインス=ランダ、今回の依頼だが感染症のはやっている地域での協力に向かってほしい。宜しく頼む。」
通達班が通達にくる。まあ、只の通達しに来る奴だからSUBTeamではなくて他の役職だが。
「あいよ。」
今日は確かリーダーが新メンバーを雇いに行くと言っていたな。成功するか微妙だけどな。俺はいつもの商売道具を持って、移動用の飛行機に乗り込んだ。
「で、今回の病はどんなのだ。」
「流行病らしい。何せ医者は総じて感染経路を絶っているらしいが、住民のほとんどが感染しているらしい。」
「死亡者は?」
「それが、致死性が無いのか死亡者はいないみたいなんだ。患者は咳が出たり、呼吸器官系に異常をきたしている。それも立てないほどにだ。」
「は~ん。それは摩訶不思議症候群だな。」
「え。」
「冗談だ、軽く流してくれよ。で、これ聞くの忘れてたな。場所は?」
「アイザス自治区、準無国家地域だ。」
「ああ、まあ良しだな。」
「通訳は付けるか。」
「必要ない、あそこの言語は知っている。因みに、医療団は他にも?」
「最近出来た医療団体がいるみたいだがな。」
「依頼はそこからか?」
「いいや、自治区の頭だ。」
俺は相槌をうって、笑みを浮かべた。
「おいおい、そんな悪そうな笑い方をするな。何か企んでるのか。」
「こういう時はあれさ。あっちの奴らは自分の手柄を横取りされるのが嫌みたいでな。愚かだなってな。」
「クソッ人の命より名声と金か。」
「で、いくら貰えるんだ。」
「おいっお前もか!」
「だから冗談だって。」
通達さんはため息を着いて下を見る。
「一応お前の経歴を聞いているからどうも悪いイメージがあってな。」
「ああ、あれか。」
昔俺は極秘に生物兵器を作る研究所にいた。でも、気が変わって警察にたまたま見かけたと言って、奴らを捕まえさせた。もちろん、急に世界征服が嫌になって正義を目指したくなった。で、今に至る。
「俺は人と話すのは好きだぜ。だって楽しいからな。」
「きっと、お前と話している人はその後みんな息切れでもしてんだろうな。もうすぐ着くぞ。」
「いい冗談だな。」
第2章、始まる。




