オルファ国軍の戦い
黒血者:ウィール連合国消滅事件より発生した特異な人物。血は真っ黒に染まり、能力を手に入れる。その能力は人それぞれだが同じ能力を持つ人もいる。黒血は遺伝するが、能力は受け継ぐ場合はあるが違う場合もある。
壁の下へと降りた私はサーフボードに付けておいたポーチからハンドガンとマシンガンを取り出した。とりあえず見えた敵を撃ち抜いて接触出来る敵には人力スタンガンをお見舞いしてやろう。しかし、将軍さんはエレベーターで降りてったように思ったが案外遅いものね。そう思った瞬間砲撃の音が聞こえた。遂に始まったと思い構えたが将軍さんまだ来てない!?まあ、頑張るしかないわ。煙の中から次々とバイクに乗ったギャングや乗用車に乗った武装集団が飛び出してくる。私はマシンガンをぶちかましてやり、何人かバイクから落とした。バイク音が右から聞こえ、見るとバイクが今にも門を突き破ろうとしていた。しかし、そのバイクは門前で無残に砕け散った。上を見るとフード付きのマントとヘルメットを被った少年がそのバイクの方へと銃口を向けていた。まさか、KK?バイクを撃ち抜き、しかも1発で爆発させるなんて。とんでもない命中率。やはり、噂に聞いた狙撃手ね。巨大な地鳴りのような音が聞こえ、そちらを見ると3mある石柱が立っていた。
「私としたことが、すまん。」
そう言って地面に何度も殴りつけると地面から石柱が現れ、バイクや車をはね飛ばす。その後も私は迫りくるバイクや車をサーフボード形態の機動力を活かして止めていった。KKの正確な射撃と将軍の殲滅率は計り知れないものだった。その際にもオルファ国軍は次々と数を減らしていく。バイクと車の数が減った。終わりかと思ったその時、巨大な装甲トラックが突っ込んできた。砲撃すらものともせず突っ込んできた。私は咄嗟にそのトラックの上の部分へと飛んだ。トラックの上部には固定されたマシンガンが付いていて、こちらへと撃ってくる。必死に避けるが全く近づけない。自分はもちろんのこと、この多形態機も撃たれれば打ちどころが悪ければ駄目になる。トラックの目の前に石柱が現れた。私は勝利を確信し、離れた。しかし、その誰でも考える事を無視するかのように石柱を突き破り、門も突き破った。私はそのトラックを追いかけ、石柱にぶつかった衝撃で怯んだマシンガン射撃手に近寄った。
「さっきはよくもやってくれたわね。」
そう言ってそいつのうなじを触った。そして、電撃をお見舞いした。そして出入口を開けようとした時将軍の大声が聞こえた。
「一旦そいつから離れろォ!!」
私は咄嗟にその場を離れた。すると、車のしたから石柱が飛び出し、トラックが宙を舞った。川に落ちたトラックは運が悪く横転しなかったし、エンジンも装甲で守られていたらしく、壊れていなかったが機動力は落ちた。私は再度その上に乗り出入口のふたに手をついた。
「ラッキー。昔のタイプのじゃなくて良かった。」
キーがデジタルだったため私は鍵を微弱な電流でいじって開けた。
「こっちは任せて。」
門からギャングがバイクで入ってきた。
「ヒャッハーー!!俺2番乗りィ!!、ぅお!?いひゃぁぁぁぁぁ!!!」
入ってきたギャングが門から入った瞬間に宙を舞った。
「ああ、了解。」
そう言って将軍は壁の外へと向かった。
さあて、どうしてやろうかしら。どうやらまだ出入口が開けられていることに気づいてない。腰からお手製の電流手榴弾を取って中に投げ入れて蓋を閉めた。電流音と共に何人かの野太い叫び声が聞こえた。トラックも完全に止まったらしくこれで一件落着かしらと思った。念のためハンドガンを手に、中へと入った。乗っていた人はみんな気絶していたが念のため1人1人電流を打っておくことにした。我ながら鬼畜と思いながら。うっていった。後、残り1人という所で消えた。マズい。気を取り戻したか。私はハンドガンを構えて辺りを見回した。いない。全方位を気にしながら出口へと向かっていく。そして出口へと手をかけた時に蓋が突然空いた。咄嗟に上に撃つと金属バットを持った男が落ちてきた。冷や汗をかいたままねいはトラックの中に時限爆弾を設置し、その場を後にした。派手な爆発と共にトラックは消えた。外も静かになり、乱戦は終わったようだ。
次回へ続く




