オルファへの侵略者
オルファ国の成り立ち:火星戦争孤児達が廃墟で暮らしている時に秩序のため、グループを作った所、それ自体が国のような組織図が形成され、各地の孤児へと伝わり、人口が増えて国として認められたことが始まりである。
「KK狙撃長。将軍がまだいらしていませんが。」
話しかけられてスコープの中だけの世界から意識が戻ってきた。
「そうみたいだね。ここまで遅いとなると王宮か…」
パッと壁の上から外の景色を見る。壁の近くの地面には生え始めの草むらがある。今からこの草むらは消え去り、儚いものとして忘れ去られる。しかし、ここの平和はそんな儚いものではない。遠くから地鳴りのようなエンジン音が微かに聞こえる。
「敵が3キロ圏内に入りました!!全員配置につけ!!到達まで残りおよそ1分弱待機せよぉ!!」
「お、おい将軍さんまだいらっしゃらないぞ。」
「嘘だろ、やべーじゃねーかよぉ」
軍隊にざわめきが起こった。僕はため息を着いて、下に向かって叫んだ。
「将軍はいずれ到着する ここで諦めてどうするというのだ 我々はオルファ国軍としてこの国を守る義務があるだろう」
軍隊には少しの希望が出ただろうか。もちろん自分も怖い。でも、やらねばならない。
「狙撃長!街の方から謎の球体が!」
僕が後ろを見るとそれは壁の方に飛んできた。呆然として体が動かなかった。それは壁の上に着陸をし、中から将軍と赤髪で猫耳の…ってSUBTeamの赤切さん!?
「え、、あ、将軍」
「どうした。」
今は赤切さんに会えてとても嬉しいが今は赤切さんにサイン貰ったり話す時ではない。切り替えなきゃ。
「敵軍、おおよそ1分もしないうちに到着します。軍隊は既に配置に着きました。」
「すまない。王宮に行っていた。今回の戦闘は赤切さんも参加する。しかし、決して油断するな。」
そう言って将軍は壁に配置されたエレベーターで下へと降りていった。
「敵およそ500M範囲に入りました!!砲撃用意ィ!!」
壁の上部に空いた穴から無数の砲撃台が出現し、狙いを定める。僕達狙撃隊も砲撃後の射撃に備え、リロードをする。赤切さんの方を見るとその乗ってきた乗り物が変形をし、サーフボードの様な形へと変えている。そしてそれに乗り、壁の下へと降りていった。
「撃てぇぇぇぇ!!!!」
その瞬間砲撃がされた。あのゴロツキ共のバイクやトラックが跳ね飛ばされるのが見える。スコープの中に集中した。煙から飛び出してくるバイク目掛けて狙撃する。確実に当てよう。そう意識して撃ち抜く。自分で言うのも何だが射撃には人一倍自信がある。バイクの前輪、もしくは頭を撃ち抜く。順調かと思われたその時、巨大な軍艦の様なトラックが突っ込んできた。射撃や砲撃をものともせずに壁の下の近距離舞台を跳ね、壁の中へと侵入をした。
オルファ国の最大の危機 KK、将軍、そして赤切ねいの行動は 次回へ続く




