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没2  作者: 零眼のメルト
30/36

崩れを見守る者

私達は最高司令部にキネベス宅への調査の許可を得るための文書を送った。およそ5分ほど経った後、返しの封筒が送られてきた。中の文書に目を通した。少し意外であった。そこには許可が降りたことを伝える内容であった。私は吾大と海汰の目を見てうなづいた。机の上に文書を並べ、三人で見た。

『今回、あなた方の調査作戦を許可します。理由としては、以前からキネベス家には生物兵器所持及び制作に関わる疑い。また、殺し屋、解体屋との連携も予測された為に要注意人物として監視されてきました。今回のあなた方のベヒタス幹部聞き取りの成果により、殺し屋との関係性が見られたことから許可されました。追記:打ち壊しや強行作戦は万が一向こうからの攻撃、並びに殺し屋、生物兵器、その他の異常の発見時意外では禁止されます。』

私が読み終えて顔をあげた時、丁度2人も読み終えた。

「まずはこれが第一関門突破ね。」

「ああ、但しこれからが本番だ。」

「今度こそ、奴らに決着をつける時。」


───────────────────


私達は空港で移動した後、迎えのビークルに乗っていた。向かう先は『国際管理研究保護団体国』、通称『ウィールロック』その位置はウィール連合国跡地を囲むように存在する。高さ100メートル、幅50メートルの5重の壁とその内部にある研究所、そして壁と壁の間にある極秘防護システムからなる国である。何故そんな国が出来たのか、それに関しては少し昔に遡る。今は2665年で今から39年前、この世界にとんでもない大災害が起きた。当時『ウィール連合国』と呼ばれる世界中の選りすぐりの研究者が集い、それを中心に商業施設や娯楽施設、住宅街が形成された大都市である。作られた目的は、更なる科学力の増加、そして人類の大きな進歩の為である。そのため最も新しく出来た国であったがスグに世界のトップへと躍り出た。しかし、そんな輝きも、終わりを迎えた。公には実験中の事故、として伝えられるが原因不明の大災害『ウィール連合国消失事件』が起こった。それは都市の中心からその国全体に及ぶ半径100kmの都市が消失、半径500kmの家屋が全壊し、世界中に強風が吹き荒れるという事故が起きた。その跡地には度々マイクロブラックホールのような時空の歪みが発生するため、それを保護、実験するために30年の月日を得て、『ウィールロック』が完成した。

「おい、知夏。もうすぐで到着だ。」

「吾大、寝てないよ。」

「いや、今目を瞑って見えたから、海汰も見てたか。」

「ごめん、見てなかったかな。」

そんな他愛のない話をしていると壁のドアにたどり着いた改めて見るとかなりでかい。もんが開き壁の内部へと入った。私達はビークルを降り、案内に従った。壁の内部を移動するリフトに乗り、どうやら目的の場所へとついた。そこにはガスマスクや防護服を着た軍隊の姿があった。

「こんにちは、このウィールロックへようこそ。subteamの皆さん。」

「こんにちは。」

その声の方向を見ると、真っ黒な防護服と他の軍隊と形状の違うマスクを付けた人物がいた。

「私はウィールロック第1軍隊軍隊長、テイリー=サマリアです。よろしくお願いします。」

私達3人はそれぞれ自己紹介をした。そして今回の作戦の話し合いをした。いよいよこの事件の真相が明らかになる。不安と期待の入り交じった感情が私達の頭の中でぐるぐるしてた。

テイリーと手を組み、キネベス家とベヒタスの真相を明らかにする。

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