僕が新メンバー
火星:資源を巡る戦争により、荒廃。今では誰も寄り付かない死の星となった。
僕はねいさんとsubteam本拠地へと向かっていた。
「あの、すみません。」
「はい、どうしました?」
「他のメンバーさんはどんな人たち何でしょうか。」
「えっと、まず最初はゲインスを紹介しよう。彼は医療と生物学の点では秀でた能力があって、話術も巧みなんだ。」
「一緒に話すのが楽しそうですね。」
「あーっと、少しその点に問題があってね」
そこまでねいさんが言った時に電話がかかってきた。
「はい、もしもし。」
「ああ、リーダー、俺だ。」
「ゲインスね。任務は上手くいってる?」
「お陰様で掃除当番をしなくて済みそうだ。今日中には片付けて帰ってくるさ。」
「ふふ、面白い土産話待ってるわよ。」
「なあに、皆で話題を肴にアレを飲もうじゃないか。」
「ちょっと、変な言い方しない。」
「おおっと、作戦の時間だ。切るぜ。」
電話はプツッと切れた。
「ああ、変な誤解しないでね。アレってタダのビールね。」
僕は慌ててうなづいた。そんな世界の平和を守ろうとする機関の人がそんなことする訳が無い。
「まあ、今聞いて分かった通り、彼は大の冗談好きでね、私とか他のメンバーみたいに慣れてないと話すだけで疲れちゃうの。持久走は得意?」
「え?あ、はい、得意です。」
「因みに今のも冗談ね。」
「はい。」
ねいさんはハハハと笑ってハンドルを切った。建物が見えてきた。あそこが、世界中心機関の本拠地。
「残りのメンバーは着いてから説明するね。」
施設内のへリポートに着陸し、外に出た。僕はねいさんに着いて行ったら。すると、大男と力の強そうな普通の体型の男の人、刀を付けた女の人がいた。
「おかえりなさい、ねいさん。」
「そっちも任務お疲れ様、知夏、吾大、海汰。」
ええっ!?まさかあの3人に会えるなんて。夢みたいだ。いや、よくよく考えたら僕もsubteamのメンバーなんだから、シャキっとしなきゃ。
「初めまして、オルファ国から来た、キッドケイです。宜しく御願いします。」
そう言って礼をした。
「緊張しておるな。そこまで緊張しなくていいぞ、KK。我は堂京吾大。宜しく頼む。」
そう言って手を差し出された。僕は宜しく御願いしますと言い、握手をした。大きな手だった。
「新香海汰です。宜しく御願いします。あまり僕は個性が無いと言われるんですが、どうですか。」
「え、えと、腕の力がとても強いという話を聞いたことがあります。また、その腕力を活かした槍の攻撃が素晴らしくて、それが個性だと思います。」
よかった〜も海汰さんは呟いて、ありがとうと礼をした。そう言えば、知夏さんが見当たらない。後ろから肩がトントンと叩かれた。僕が振り向くと知夏さんがいた。
「えへへ、びっくりした?私は白透知夏、宜しくね。」
僕は宜しく御願いしますと言って礼をした。
「それでは我らは今回の報告に行ってくる。」
「じゃあ、私はKKの書類の案内に行くね。」
その後かれこれ1時間程書類を書くことになった。やっぱり、大変だ。
subteamは個性のあるメンバー揃い。次回へ続く




