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没2  作者: 零眼のメルト
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悪への殲滅作戦

ジェール(J):世界で統一された貨幣。国家の境が無い地域が多いため、統一された。

私は息を吐いた。そのまま手を伸ばせば壁の上に登れそうな位置の側面に槍は刺さった。さて、ここからは迅速に動かなければならない。壁の上を覗く。ミサイル台の様な物が上を向いている。戦闘機を迎撃する為だろう。私は手首と靴、腰に付けたベルトに付いている機械をオンにした。本当は使いたく無いけど勝利にはこれが必要だ。因みにねいに貰って一回試した。精度は抜群だがとにかく怖い。私は息を止めて壁の上に登りそして壁の内側に飛び降りた。自由落下で落ちていく私。目を瞑り、自分がスローモーションで落ちていく感覚に襲われた。後もう少しで地面に突撃という所で装置から凄い勢いで空気が出て、私は何事も無く普通に着地した。私はため息をついたが、はっと気づいて息を止めた。

「お、おい。今ここに可愛い姉ちゃんがいたんだが。」

「はあ?何寝ぼけたこと言ってやがんだ。こんな時まで下心丸出しか?」

「すまんな、ちょっくら行ってくるわ。」「お、おいバカ、行くなよォ。」

私は横へ移動し、何かの影に隠れようとした。すると丁度同じ方向に下品なあの男が来た。私は透明のまま彼に近寄り、刀の柄で殴りかかった。男は突然の出来事で倒れた。男は後頭部を抑えて唸っている。私は息を吐き、男の額に刀を向けた。

「電力の制御室はどこ?」

「おお、姉ちゃん。やっぱいたじゃんか。どうだ、俺と一緒に来いよ。」

「結構」

そう言って刀を近づける。

「ああ、すまんすまんて、やめろ。殺さないでくれ。制御室は向こうだ。ほら、教えただろ。」

私は刀をしまい、その方向へ歩き出した。男はハァハァ息を荒らげている声だけ聞こえる。

サッ

私は後ろへ刀を抜刀と同時に振った。私に飛びつこうとしたその男は腹部から血を流し、倒れた。私は彼のポケットから地図を頂いた。面倒くさがり屋なのかパスワードは123456だった。制御室の場所を把握し、息を止めて走る。そして隠れながら息を吐きと、繰り返す。そして制御室の前に着いた。扉は固く閉じられている。私は2本目の刀を取り出した。その刀を擦り合わせて音を出し、息を止めた。中で作業をしていた作業員が出てきた。私はねいさん特性の電撃手榴弾を投げ込んだ。中で炸裂し、爆発した。私は辛うじて避けた。施設は停電し、響いていた銃撃が止んだ。予想していたよりも遥かに良い結果だ。まさかマシンガンが一つの電源で繋がっていたなんて。私はトランシーバーを取り出した。

「作戦は成功した。全軍突撃!!」

私はその後一足先に敵の殲滅に移った。窓から私達の軍が壁内に流入し、銃撃戦や肉弾戦を繰り広げている。私は通路で会う敵兵を透明になって斬りかかった。他の兵がパニックになり乱射したので角に隠れた。銃撃が止んだ後に見てみると仲間打ちをしていて、半数位減っていた。私はその後も殲滅を続けながら外に出た。辺りに穴が空いていた。バイクが宙に浮く。あの2人が相変わらず猛威を奮っていた。そして私たちの殲滅作戦は成功したかに見えた。が、しかし、賞金が50万Jもかけられるボスが見当たらなかった。逃げたかに思われたが、奇妙なのは恐らくそいつがいたであろう部屋である。そいつの血がベットリと付着していたのである。少し謎を残し、後味の悪い終わりだったが私達は帰還した。

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