第2章 19.7幕 【第2章 19幕まで読破済み】
twitterにてフォロワー様から頂いたお題でSSを書くというタグをさせて頂いた時のものです。
会話文のみでの構成は日ごろあまりしないのですが、楽しく書かせて頂きました。
お題を頂いたフォロワー様に感謝。
※テーマ『日本人形』
レイン「シラ……これ……どうしたの?」
シラ 「あ、これですか? どなたかからの贈り物のようなんですけど……宛名がなくて」
レイン「……そ、そう」
シラ 「人形なんて珍しいですよね」
レイン「しかも黒髪に着物……まるで日本人形だなぁ」
シラ 「日本?」
レイン「あぁ、俺の故郷の地名だよ。けど着物の雰囲気は天界独特だし、背中に翼があるから天界のものだろうけど」
シラ 「レインの故郷! 人間界にもこのような民芸品の人形があるんですね!」
レイン「いや……あるのはあるけど……これは」
ヤマト「お? 何してんの? ってなんだこれ!? めっちゃブサイク!」
レイン「ヤマト! 直球!!!」
ヤマト「だって! 目は狐みたいで細めだし、髪は黒髪ストレートすぎて不気味だし!」
シラ 「確かに……ちょっと変わってますかね?」
レイン「変わってると言うか……怖い」
シラ 「レインの故郷の人形もこんなお顔立ちなんですか?」
レイン「いやいや……もっと整った顔だよ。まぁ、中には怖いのもあるけど……これよりは」
ヤマト「ぅわ! レイン、ヒドッ! この人形に失礼だろ」
レイン「お前に言われたくない」
シラ 「にしても誰からのプレゼントでしょう?」
ヤマト「これを贈って来るってさ、どんな趣味してるんだろうな。日本人形の偽物みたいなの贈るって。ププッ」
レイン「お前、結構失礼なこと言ってるぞ」
シラ 「あ! 髪の毛の間に手紙が挟まってますよ」
ヤマト「えぇーっと。愛するシラへ。美しい民芸品を手に入れたので贈ります。ジュノヴィス」
レイン&ヤマト「「お前かよ」」
※テーマ『お菓子』
サンガ「今日のお茶菓子はハニーパイですよ」
シラ 「わぁ嬉しい! 私このお茶菓子が1番好きです」
ヤマト「シラって結構甘党だよな」
シラ 「そうでしょうか? けど甘い物を食べるとウキウキします!」
レイン「サンガ俺のは少し小さめで……」
シラ 「あら? レインはハニーパイ嫌いですか?」
レイン「嫌いじゃないけど……この甘さはちょっと……」
シラ 「そんなに甘いでしょうか?」
ヤマト「確かにこのハニーパイはかなり甘いな。あ! サンガ俺のは大きめでな~~」
シラ 「ヤマトは甘いもの好きですよね?」
ヤマト「俺は基本なんでも好き!」
レイン「確かにこいつはなんでも食うな。しかも大食い」
シラ 「じゃぁレインはどんなお菓子が好きですか?」
レイン「俺は……そうだなぁ。ポテトチップスとか?」
シラ 「ポテトチップス?」
ヤマト「中界ではポピュラーなスナック菓子だな。芋を油で揚げて塩や調味料で味付けするんだよ」
シラ 「あら? それは甘くなさそう」
レイン「そうだね。他にはナッツとかチーズとか……スモークサーモンとか」
ヤマト「それ、酒のつまみだろ」
※テーマ『紅葉』
レイン「箱庭もだいぶ紅葉してきたな」
シラ 「ですね。赤や黄色。この季節にしか見れない風景で綺麗です」
レイン「天界の城は四季があるから箱庭も飽きないな」
シラ 「寒いのは嫌いですけどね」
レイン「それは確かに。けど紅葉は温度差がないと色付かないらしいから、寒くならないとこの色にはならないよ」
シラ 「そうなんですか?」
レイン「うん。俺の故郷も紅葉が綺麗なんだ。紅葉狩りなんて風習もあるし」
シラ 「モミジ?」
レイン「俺の故郷で見れる紅葉する木々だよ。その紅葉する様を見て回ったり、観光したりするんだ」
シラ 「お出かけして見て回るんですか!? いいなぁ」
レイン「じゃぁこれから紅葉狩りしに行かないか?」
シラ 「え?」
レイン「城の中だけだけど、いつもは行かない中庭とか、路地なんかに紅葉してる木々があるはずだろ? それを見て回らないか?」
シラ 「それは素敵です! 騎士のレインとなら城内を歩けますし」
レイン「あんまり遠くには行けれないけどな」
シラ 「ふふ。レインやヤマトと出会ってからいろんな知識が増えました」
レイン「無駄知識だけどな」
シラ 「いいえ。城の中での日常を楽しむ素敵な知識です」
レイン「さ、暗くなると冷え込むから早速出発しよ」
シラ 「はい! 紅葉狩り!楽しみです」