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神将使役

光に包まれた二人の女の人を前に、

私は唖然とした。


「楠葉ですね? (わたくし) は神将主神、

天一です。 長きにわたり貴女を見守って

きました」


白の衣をまとい、長い髪は黒く輝いて

いた。


神将天一……。 すると、隣にいるのが

天后。


そう考えた矢先、天后が口をひらく。


(わたくし) は天帝の妃、天后。

力持つ娘、楠葉。 貴女を護る為、四神を

仕えさせました。 悪しき物が都にはびこって

いる今、貴女のお力になるべく、貴女を

お呼び致しました」


空の色の衣をまとっている。

天一と同じく髪は黒く長い。


二人共、透き通るような声をしていた。



(神将天一、天后。 私もご挨拶を)


少し緊張気味に朱雀が言った。


「お顔をお見せなさい」 天一が答える

と、再び光に包まれ、影が現れた。


光が消えると、 紅い髪を後ろで結い上げ、唐の国の様な衣をまとった少女が立っていた。


四神朱雀……。背中に色鮮やかな羽を

持っていた。


朱雀は私の前まで歩み寄ると、片膝を

ついた。

((あるじ) 楠葉。神将朱雀です」


そう言い、頭を下げた。



「ゆっくり話してはいられません。 猶予

無き今、私達(わたくしたち) 神将が、楠葉

の使役に下ります。

本来ならば、力持つ貴女の成長を待ってから

なのですが、都に迫る危機を考えての事で

す」



そう言い、天一と天后が私の前まで歩み寄った。

片膝をつき 「(あるじ) 楠葉。 神将

天一、神将天后、貴女の使役に下ります」


森に声が響く。


私の中に、新たな覚悟が生まれた。

不安と共に……。


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