プロローグ始まり
初投稿です
まだ慣れていないので、誤字脱字など、ご指摘いただけるとありがたいです
日直のやる気の無い号令と、チャイムの音が重なり、教師が教室から出る。
「なあ、お前はあれ、やんのか?」
授業終わりすぐに、俺の友人、灰原健介が話しかけてきた。
「あれ、ってなんだよ。あれ、って」
「おいおいおい、今話題のEMに決まってるじゃないか。」
決まってはいないがな
「はぁ、『エターナルモーメント』だったっけか?」
『エターナルモーメント』通称EM、世界初のVRシステムを使用したオンラインRPGのことだ。
「確か『二十四時間遊んでも、一時間しか経ってない。これぞ時間の有効活用!!』ってなCMやってたな。」
「そう、それ。俺は早速初日からやるんだが、お前はどうするんだ?」
「いや、金がねぇからな。やめておく」
専用の機械が十万するゲームをやろうとは思わない
「機械ならお前に一台やるよ。俺、三台持ってるし。」
「なんで三台も必要なんだよ…」
「初期版からのテスターだからな、合計五千円で入手できた」
「ただで貰う訳にはいかん。二千円でどうだ?」
「よしっ、放課後お前んちに行くわ。」
《エターナルモーメント》
限りなく現実世界に近づいたゲーム。
嗅覚、味覚、触覚、視覚、聴覚全て現実世界を再現していて、人間による新たな世界の創造とまで言われる現在の技術の粋を集めたもの。
ひとつの大陸と大小様々な島からなるオングルと呼ばれる世界。神話では神の爪が陸を作り、神の血が海を作ったという…
中世ヨーロッパ程度の科学水準でありながら、魔法という力があるために人々は豊かに暮らしていいる。しかし、森や海岸、山など様々な場所にはモンスターや魔獣と呼ばれる生命体がいるため、移動時は常に危険と隣り合わせであった…
そして今、君は冒険者としてこの世界を歩き出す…
放課後、灰原が俺の家に持ってきた黒色のヘルメットのようなものを被り、ゲームを起動させた。
暗闇の中、ゲームの紹介と思わしき声が流れ終わると、目の前に白い画面が浮かびあがり、文字が表示された
『エターナルモーメントへようこそ。まず、名前を設定してください
俺は画面に触れて、『キョウ』と入力する
『重複を確認中です…完了しました。キャラクターを設定してください』
キャラクター画面が表示され、タッチでいじれるようになっている。
自分そのままで設定してOKを押す
『・・・キャラクター設定が完了しました、鍛冶スキルと初期スキルを設定をしてください』
スキルとは、この世界の特殊能力といったところで、そのスキルを使い、特殊な現象を起こす能力である。
鍛冶スキルは、自分が使用する武器を自分で作るスキルの事である。鍛冶スキルはゲーム開始時に生産スキルと名称が変わり、武器以外の生産をするスキルも選択できるようになる。
初期スキルは、生産系統以外のスキルの事で、主に攻撃スキル・補助スキル・特殊スキルの三つに分かれる。
スキルは例外を除き、使っていくことでレベルが上がる。
一人最大十枠の使用スキル枠があり、スキルを入手するには特殊なアイテムが必要。
最初に、鍛冶(武器製作)スキルが一つと、初期(通常)スキルが三つ選べる。
友人から言われた長々とした説明を思い出しながらスキル設定を終了させた。
『プロフィールの最終確認をします。これでよろしいですか?
名前 :キョウ
性別 :男
年齢 :15
使用武器 :太刀
鍛冶スキル:《刀鍛冶》
初期スキル:《速度強化》《範囲認識》《威圧》
』OKを押すと、画面が強く発光し、目の前を埋め尽くした
『
キョウ さん
エターナルモーメントへようこそ!!永遠に続く一瞬をお楽しみください!!
』