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あなたの不幸はどこから?私は鞄から。

いやぁまるで井上君はモーセです。

あれよあれよと人が壁に張り付く。

なんたって不良ですから・・・いや腐良か?

てな訳でこちら2-Aでございまーす。


「なんであんたが井上と一緒に登校してんの?昨日と服一緒じゃない!?亜貴が朝帰りよッ!」


「いや制服ですから。」


このお馬鹿さんは親友の安堂優梨子 ―我が半径10メートル以内で最もオタクを嫌う少女。

妹はめっちゃオタクだからそれなりの知識はあるけど。


「色々あってちょっとかくがしかった訳ですよ。」


本当のことを言えば頭持ってジャイアントスイングされますから。


「まぁ朝っぱらからR-18の会話を求めているわけじゃないからいいけど、これで逃げられると思うなよ。」


次の休み時間までに言い訳考えないと・・・。

井上大先生は既に執筆活動を開始なさっています。

頭いいから勉強とかヨユーなんだってさ。こちとらケツァルコアトル噛まずに言うので精一杯じゃこら。


―結論。50分で優梨子を納得させる言い訳は思いつきませんでした。


ということでピカチュウも鳥肌ものの電光石火で逃げました。

どこに?

大先生には誰も近付けませんから。


「松宮、昼ちょっと付き合え。今日はサッカー部の昼練の日だ。」


「えー今日はちょっと忙しくてですね。」


「浩樹は罪悪感を感じながらも匠のシャツのボタンをはずす手を止めなかった。その手をすっt「うわー!うわうわうわー!!!手伝いでも奴隷でもしますから勘弁して下さいで候!」」


おっととんでも発言でクラスが冷め切っていく。


「あんたそれ大声で言うもんじゃないって。いつからそんな羞恥プレイを好むようになったのよ。」


「Mじゃないとは言わないけどそんなマニアック感求めてませんから。」


いらない注目を集めて大先生はご機嫌斜めだ。

だけど元凶はあなたですから。

諸悪の根源、悪の権化。

これ以上逆なですると射殺されそうなので黙ります。

そのまま罰として『ヘッドロックで捕まえて』を鞄に入れられた私はパンピーとしての尊厳を人質にとられたまま昼休みを迎えました。


「くそっ。もっと創造意欲を掻き立てる様な激しい何かは起こらないのか。

こうなったら俺がハプニングの女神となるしかないな。勝手に帰ったらまつげ全部抜いてやる。」


そういって荷物を抱えて屋上を飛び出す大先生。何で女神なのさ。というか睫毛抜かれたら貞子だから。

あぁ取り残された。ついてきた割にはご飯の準備しただけだ。

私も食べよう。


・・・教室や。

しかも違う棟だよ。

もうめんどくさい!


「もすもす優梨子?松宮どす。職員棟の屋上までオラの弁当よろすこ。」


持つべきものは友ってね?

ブチ切りしちゃうと断れずに持ってきてくれるんだよね。

最低?なんとでもいいな。こんど優梨子に召喚された時の不幸話してやるよ。


ガチャ。

ほらマイハニー(弁当)がやってきた。


「ありがとー。まじ感sh「あんたこれなに。」」


その手には爆弾。

いわゆるあれだ。誰か私にヘッドロックしてくれ。


「いやあのそのそれはお姉ちゃんが・・・。」


「あんたいつからお姉ちゃんできたのよ。」


「とりあえず違くて本当にまじで超スーパースペクタクルに私はあのk「あんたが井上様のファンだったなんて。」


ん?

スペクタクルに巻き戻ししてみよう。


「井上様のファン・・・ファン・・・ファン・・・(以降エコー)」


「もしや優梨子って・・・。」


「BLバンザイ!!」


そう叫んだ彼女の鼻息の荒さに屋上から落ちかけました。

松宮亜貴

今回の獲得物資

・腐った友


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