第20話 壊れた男
今日は更新デーにするはずが・・・・、一つ昼に更新した後、誘惑にまけて遊びに出かけた私。
夕飯を待つ間、更新しますとも!・・・ちびっとだけ。
あの時の御仁らしい先輩の、あの迷惑極まりない第一次遭遇の余波で、この新しい学校ではじまったばかりの学校生活は微妙になった。
三島が恐ろしいのか表立ってのいじめはないが、女子生徒からの視線が半端ない。
えっと、何この微妙な感じ、って態度。
奥歯にものがはさまるっていうの、そんな感じで、直接何か表立ってない分、面倒極まりない。
私、闘う女なわけで、それなのに誰も土俵に上がってこないの、こう、小さなささくれが指の先にできて、たまにそれが触って痛い、みたいな?。
う~ん、あの今井って男、どっかおかしかったんだろうと思うのよ、どっか。
私、知り合いじゃないし、詳しく知らないし、知りたいとも思わないけど、ほら、コップになみなみと水が入っていて、いつそれが零れてもいいって状態の時に、たまたま私がいたずらしたのが契機になっちゃったという・・・、うん、どう考えてもいい迷惑だよ、私。
ほんのちょっと目を潰してやろうと思っただけだもの、あの時の私に教えてあげたい、やっちゃだめ!って。
あれから2度目に遭遇した時、わざと弟の話しをふってやったのに無反応だった。
あの店では、我が兄にやられて倒れながらも必死に這いつくばってまで、弟を助けようとしてたのに、全然無反応なの。
何それ、止めてよね!弟の代わりに私に依存するなんて、その甘えぶりにぞっとする。
この壊れた男をどうしてやろう。
まだまだこの学校にはいる予定だし、まあ、壊れたなりに使えそうではあるから、この男の事はちょっと保留でもいいかと、少しばかり思ってる。
あとは、この女子たちをどうするかだよね、バカすぎる。
あんな壊れた男のどこがいいんだか。
井の中の蛙ばかり。
幸ちゃんなんかまだカワイイもんよ、しっかり私を睨みつけて大きな声で文句言ってきたもの。
「お嬢ぶってんじゃねえよ!」とかね。
その場で、幸ちゃんの席まで行って、至近距離で目を見つめながら、きちんとお話し合いをしたかったんだけど、まだまだ猫かぶる気満々な私は、後で彼女が一人になるのをしっかり待って、「お話し合い」をきちんとした。
私にしては手ぬるいくらいだけど、それ以来学校きてないんだよね、弱すぎ。
嫌な事ばかり、どんどん聞いていくって手法はトラウマありそうな不良っ子には、ばっちりなのだと納得。
マジで当てずっぽうに家族の話しをふったらビンゴ、で、号泣。
家族に認めてもらいたいって、どこの子供かっていうのよね。
構ってちゃんなんか家族の中で、もう捨てられてるよって教えてあげただけなのに。
ついでにボーイフレンドもきっと「普通」の子がいいに違いないよってアドバイスしてあげたの。
あまりしょっちゅう会ってないんじゃない?それって本命?って何気に聞いたけど。
今度の土曜日は保護者も招いてカレーパーティーするらしいの、この学校。
生徒達と保護者、教師も交えて球技大会、その後、係りの子らの作ったカレーライスを食べるんですと。
本当に何、ここ高校だよね。
その時にちょいと細工しようかな?
長時間いる学校生活って大事だものね。