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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

【HOLY SCRIPTURE】巫女の覚醒

作者: 神宮寺結衣
掲載日:2025/11/17

第一章:眠れる社


古い山深い森の奥、霧に包まれた伊勢の里に、忘れられた古社があった。鳥居は苔むし、朱の柱は風雨に削られ、まるで神々が去った後の廃墟のように静まり返っていた。


そこに、ただ一人の巫女がいた。名を綾乃あやの。彼女は幼い頃からこの社で育てられ、神事に仕える身だったが、近年は訪れる者も少なく、ただ毎日を祈りと掃除で過ごすだけの日々を送っていた。


綾乃は十八の春を迎えていた。黒髪を長く伸ばし、白い巫女装束に紅の袴を纏う姿は、まるで古の絵巻から抜け出したよう。だが、彼女の瞳にはどこか寂しげな影があった。


「神様は、本当にいるのでしょうか……」と、独り言ちるのが癖だった。


その日、社に異変が起きた。夕暮れの空が紫に染まる頃、境内を突き抜ける風が吹き荒れた。綾乃が本殿で鈴を振っていると、突然、床下から低いうなり声が響いた。


地面が揺れ、埃が舞い上がる。彼女は驚いて後ずさったが、好奇心が勝った。恐る恐る床板をめくると、そこに古びた石の箱があった。箱には奇妙な文字が刻まれ、蝶の模様が浮かび上がっていた。



「これは……伝説の『光の聖典』?」


綾乃は箱を開けた。中から溢れ出したのは、眩い光の粒子。粒子は蝶の形となり、社の周りを舞い始めた。 光の蝶たちは、綾乃の周りを優しく包み、彼女の心に囁きかける。


「目覚めよ、選ばれし巫女。古の契約を果たせ。」



第二章:ドラゴンの咆哮


光の蝶に導かれ、綾乃は社の裏山へと足を踏み入れた。そこは禁足の地。古い言い伝えでは、巨大な龍が眠る場所だという。蝶たちは先導し、岩肌を照らしながら進む。


やがて、巨大な洞窟が現れた。入口は龍の口のように開き、内部から熱い息が漏れていた。


綾乃の心臓は激しく鼓動した。


「怖い……でも、行かなければ。」


洞窟に入ると、暗闇が広がった。だが、光の蝶が道を照らす。奥深く、巨大な影が蠢いていた。それは伝説の守護龍、蒼帝そうてい。体長数十メートル、鱗は青く輝き、目には炎が宿る。龍は眠りから覚め、ゆっくりと首を上げた。


「誰だ……人間の娘か。」


龍の声は地響きのように響いた。


「千年ぶりの訪問者よ。何用だ。」


綾乃は震えながらも、膝をついた。


「私はこの社の巫女、綾乃です。光の蝶に導かれました。あなたは……古の守護者ですか?」


龍は鼻息を吐き、洞窟を揺らした。


「ふむ。聖典が解禁されたか。ならば、契約の時だ。世界は闇に覆われようとしている。闇の王が復活せり。お前は巫女として、龍の力を借りねばならぬ。」


突然、洞窟の壁が崩れ、黒い霧が溢れ出した。霧の中から、影の怪物たちが現れる。狼のような姿だが、目が赤く輝く。怪物たちは綾乃に襲いかかった!


「きゃあっ!」


綾乃は逃げようとしたが、足がすくむ。そこに、光の蝶が集まり、障壁を張った。 蝶の光が怪物たちを弾き返す。龍が咆哮を上げ、尾を一振り。風圧だけで怪物たちが吹き飛ばされた。


「愚かな闇の眷属め。巫女を守れ!」



第三章:秘密の物語と覚醒


戦いの後、龍は綾乃に語り始めた。古の時代、日本は神々と龍の契約で守られていた。巫女は龍の力を媒介し、光の蝶は神々の使者。だが、闇の王が封じられた後、契約は忘れ去られた。いま、闇の王が復活の兆しを見せ、世界を混沌に陥れようとしている。


「お前の中に、巫女の血が流れている。目覚めよ、綾乃。聖典の力で、龍と融合せよ。」


綾乃は戸惑った。


「私に、そんな力が……?」


光の蝶が彼女の額に止まり、ビジョンを与えた。幼い頃の記憶。母が語った物語。社が栄えていた時代。すべてがつながる。綾乃の瞳に光が宿った。


「わかりました。私は……覚醒します!」


彼女は手を翳す。光の蝶が渦を巻き、龍の鱗が輝く。 龍の力が綾乃に流れ込み、彼女の装束が変貌した。白い衣に青い龍の文様が浮かび、髪に蝶の髪飾りが現れる。巫女は光龍の巫女へと覚醒した。



第四章:大迫力の対決



闇の王の軍勢が社を襲う。黒い雲が空を覆い、怪物たちが境内を埋め尽くす。綾乃は本殿の前に立ち、龍を召喚した。


「来て、蒼帝!」


龍が空を裂いて現れ、雷のような咆哮。 尾を振るうごとに怪物たちが消滅。綾乃は蝶を操り、光の矢を放つ。 矢は闇を貫き、浄化する。

闇の王が姿を現した。巨大な影の王、冠を戴き、剣を振るう。


「巫女よ、契約など無意味。世界は闇に帰す!」


激しい戦い。龍が火を吐き、蝶が光の嵐を起こす。綾乃は聖典を唱え、究極の呪文を放つ。


「光よ、龍よ、契約を果たせ! 聖龍光蝶陣!」


光と龍の力が融合。巨大な光の龍が現れ、闇の王を包む。王は悲鳴を上げ、封印された。



終章:新たな伝説


戦いが終わり、社は輝きを取り戻した。光の蝶たちは空に舞い上がり、虹をかけた。綾乃は龍に別れを告げた。

「ありがとう、蒼帝。これからも守ってね。」

龍は微笑むように目を細め、洞窟に戻る。「お前がいる限り、世界は安泰だ。」

綾乃は社で祈りを続ける。訪れる者たちが増え、伝説は語り継がれる。日本に新たなファンタジーの物語が生まれた。

✨伝説級の結末✨ だが、これは始まりに過ぎない。巫女の冒険は続く……。

(終わり)

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