表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

【プロットタイプ】写真よりも、動画よりも

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

まぁ生き様なんでね。

情報社会な為か、皆、思い出を写真や動画に収めようとする。けれどもやはり、写真に収めただけでは何もかもが色褪せてしまう。見た光景では無いものがそこにある。

だからやはり、スマホが手放せないとはいえ、最終的に使う方面は違ってくる。

瑠衣と共に歩き回る事が多い休日だったが、瑠衣と一緒に居る時はぼんやりしている事が多かった。瞑想でもする様に目を閉ざし、また瞼を開けた時にペンを持つ。そうして頻繁に視線を上げ、描写していく。

勿論、其れをするのは瑠衣だけではなく、私も。同じ様に景色を目に焼き付けながら、肌で感じた物をなるべく鮮明に。写真を撮る事も勿論ある。けれども、最初に行うのはやはり執筆である事が多い。

骨の髄まで、物書きな私達にとって、これが生き様だった。


床にそのまま臀を着いて、自らの投稿サイトを眺める。並んでいるのは休暇中に描き並べた小説の数々。写真の代わりに残した作品の数々。読み返してみると、思わず顔が綻んでしまう。

「なんだ。何もねぇのに気持ち悪ぃ」

顔を上げると瑠衣が此方を見下ろしていた。相変わらず能面の様な顔に、訝しさだけを漂わせ、私の行動に釘を刺す。

「自分で書いた小説を読み返していたんだよ。今どきは皆、写真やら動画やらで済ませるけど、それだとやっぱり勿体無いんだよね」

写真に収めただけだと、その時自分が何を感じたか分からない。どんな印象を抱いたのか分からない。写真や動画を見ただけでは、没入感が圧倒的に足りないのである。

だから物書きが許される場合、ペンを持つのが許される場合、一筆認めたくなる。

また液晶を見直す私に、瑠衣は何も答えたなかった。ただ衣擦れの音が僅かに響いたかと思うと私の隣に腰を下ろした。

「……俺達は物書きだからな」

その言葉に全てが詰まっている気がした。瑠衣にとって物を書くことは、生き様以外の何物でもない。此処にいたという証を残す為に、残そうとする。

「次は何処行きたい?」

撮る時は撮りますよ。

夜道で突っ立ている訳にはいかない時とか、流れ作業で移動しなきゃいけない時とか。

あ、あと電波通じない時とか。


でも大抵は撮りません。

人の顔が映り込むのが嫌なんで。

自分もレンズ向けれるの嫌なので、相手もそうだろうという判断。


だから大抵書いてます。

写真一枚だけに収める、動画を撮るってなると、臨場感が足りない。色褪せて何も分からない。

だから少しでも、あの時の自分が感じた物に近づく様に残しておくんですよ。


撮ることばかりに夢中になって、その時の情景に魅了されないのはやっぱ勿体ないので。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ