↓↓絶望的にニガテなこと↓↓
昨日の彼氏さんとの会話でございます。
ソウ:ネットニュースで岡山県のエルメスが閉店って書いてあったんだけど閉店のニュースよりも、四国にエルメスがあったってことのほうがビックリしたわ!
彼氏:……僕は閉店のニュースより、岡山県が四国にあると思っている人がいることのほうが驚きですよ……。
ソウ:岡山県って、四国じゃないの?
彼氏:ちがいます。
ソウ:いつから?
彼氏:かなり前からです。
ソウ:いつ四国から本州に移動したの?
彼氏:そもそも移動していません。
本当に地理はニガテで……(涙)。そもそも九州という島で暮らしていたので、その他の土地と無縁だったのです。お勉強でいろいろ習っても、海の向こうのことだから関係ない。九州から出ることはないし、行くこともないから油断していた。なんなら自分の住んでいる九州は、県が9つあると最近まで思っていましたから。それから別府は、九州にありますか?? それとも九州じゃないですか? いまだにわからない……。
さらに地理って俯瞰です。ここで「俯瞰」の意味を……。
〇俯瞰とは
1 高い所から見下ろし眺めること。鳥瞰。「ビルの屋上から市内を—する」
2 (比喩的に)広い視野で物事を見たり考えたりすること。また、ある事柄や状況に対して客観視すること。「自分自身を—してみる」 デジタル大辞泉(小学館)より引用
俯瞰と鳥瞰は同じ意味です。つまり「鳥が飛んでいる時の視点」です。空のはるか上から地面を見下ろしている。わたし、鳥じゃありませんから! 空の上から日本を見たことなんて、一度もありませんから! それは皆さんだって同じはず! なのになぜ地図が読めるのですか!? 見たこともない視点の話ができる意味がわからないのですけれど!?
さらに方角ってなんですか!? 西とか東とか言われても、サッパリわかりません! 太陽の位置で方角がわかる!? なんで!? アパートから見る夕日と、バイト先から見る夕日は、ちがう場所に沈んで見えますけれど!? 北東とか南南西ってなんですか!? ぜんぶ「ナナメ」じゃダメなんですか!?
地図と空気は読めないので、一生九州でひっそり暮らしていれば平和だったのですけれど、うっかり本州に引っ越してきたので、すごく苦労しています(涙)。自分の現在地がまったくわかりませんし、お出かけすると帰るのに苦労します。ぜんぜん知らない人に「おうちに帰りたいんですけど、わたしはどうしたらいいですか?」そう質問して、どん引きされたこともあります(涙)。
地理は絶望的にニガテですけれど、得意なこともあります! たとえば嗅覚! 落ちていたお財布をニオイだけで持ち主を特定して、無事にお返ししたことがあります! 甘いイチゴの香りがしたんです! だから甘いイチゴの香りがする方を見つけて「お財布を落としていませんか?」そう聞いたらビンゴだったんです! わたしにとって簡単なことですけれど、周囲の人は「イチゴの香り? ぜんぜんわからないんだけど……」そう言っていました。なんで? お財布もその方も、イチゴの香りがしてたよ??
さらに記憶力! 3歳くらいの頃に、家族で遠くの親戚の家を訪ねました。その時も道に迷って大変でしたけれど、なんとかたどり着いた! そして数年後に再訪したら、また迷った! 当時はナビがありませんでしたから、同じ場所を車でグルグルしていました。
ソウ:おじさんの家の近くに釣具屋さんがあった。
3歳の頃は幼くて釣具屋さんだとわからなかったのですけれど、成長するにつれて記憶に残っていた画像が釣具屋さんのビジュアルだとわかった。そしてその画像をずっとおぼえていた。
両親たちは「釣具屋さんなんて、あったっけ?」そう言いながら車を進めると、釣具屋さんがあった! そしてすぐ近くに親戚のうちもあった!! 「マチはよくおぼえていたねぇ~!」ビックリされましたけれど、言うと怖がられるので言いませんけれど、小さい頃の記憶はバッチリ残っています。その頃はぜんぜんわからなかったのですけれど、大人になって記憶をつなぎ合わせて考えてみて「近所の〇〇さんと〇〇さんは不倫してたな……」とかいうのが、わりとあります。言うとモメるので、黙っていますけれど……。
速読も得意です。一年間で数千冊というありえない量の本を読んでいた時期がありまして(ヒマでしょうがなかったんです)、おかげで読むのが速くなった。速読すると疲れるので普段はやりませんけれど、それでもかなり速いですし、本気出したらめちゃめちゃ速いです。たくさんの文字の中から特定の語句を見つけて……とかいうのも得意なので、調べものをする時は便利です。すぐに目的の文章が見つけられます。
一番得意というか一番苦労しているのは「すぐに相談を持ちかけられる」です。自覚はありませんけれど、ものすごく話しやすいそうです。そして話しやすい結果、異常な速さで相談を持ち掛けられる。
原因不明のヒザの痛みで歩けなくなって行った病院で、どうして初対面の医師から「手術衣が冷たい。どうしたら寒くないか?」という相談を持ちかけられるのでしょう? 原因もわからず歩けるようになるか不安なのに、その相談にのらないとダメですか?? 仕事がらみの疲れる飲み会がやっと終わって運転代行をお願いしたら、たった20分の帰路の間になぜ「娘の帰りが最近遅い。父親として心配だが、理由を尋ねてもよいものだろうか?」という相談を運転手さんはなさるのですか? ほとんど知らない挨拶程度の方から「使い道のないン千万円を持っているが、何かに投資したほうがいいだろうか?」なんて重たい相談を受けなきゃダメですか? わたしが悪い人だったら、どうするのですか??
こういうコトがすごく多いので、知らない方と話すのはすごく注意しています。「お天気が良いですね~♪」くらいの軽い会話で終わらせたい! それなのに「転職しようか迷っている。どうしたらいいか?」なんてお聞きになるのですか!? わたしは責任持てません! もっと親密な関係の方に相談してください!! あと初対面なのに「これから彼女にプロポーズするけど、プロポーズの言葉は何がいいか?」なんて相談するな! 自分で考えろ!! 人生を左右する大事なことやぞ!!
すごくニガテなことと、異常に得意なことのバランスが悪いので、常に苦労して生きています。もう少し平均的にバランス良くできないかな?? そしたら生きるのが楽になるはず……。
ソウ:バランスが悪いといえばさぁ~。
彼氏:なんですか?
ソウ:あなたは誠実だし人望も厚いし、お仕事はできるし、酒もギャンブルもやらないし、金銭感覚もしっかりしていてユーモアがあって素晴らしい人物なのにさぁ~……。
彼氏:誉めてくださって、ありがとうございます。
ソウ:それなのに…………、
女を見る目だけは絶望的に無いよね! わたし、50歳にもなって「作家になるのが夢です☆」なんて寝言ほざいてる痛いフリーターなのに、そんなのと付き合うなんて、正気か? 間違えてるぞ?
彼氏:お前にだけは、言われたくないわ!!
誰しも得手不得手はあるのでしょうね……。見る目のない彼氏さんが気の毒です(涙)。