少女とぬいぐるみ
少女という書き方しましたが、少女という歳では無いですね。
まぁ、そういう目線で見てくれたらいいです。
ずっと大事にされるぬいぐるみの物語
少女にとって出会った時はどん底気分でした。
いじめにあって、解決はしていた頃ですが、友達はみんないなくなっていました。
そんな時です。
少女はぬいぐるみと出会いました。
家族と出かけた場所で見つけた小さいぬいぐるみです。
少女は一目惚れでした。どうしても欲しくてお小遣いで手に入れました。
それから彼女はずっと大切にしてくれています。
彼女にとってはそのぬいぐるみはずっと、長い月日がたっても絶対手放せないお守りです。
少女はとっても人と話すのが苦手でした。
人前に立つとすぐに泣き出して喋れなくなってしまう程でした。
だけど、そのぬいぐるみと出会ってから勇気を持てるようになってきたのです。
そのぬいぐるみが守ってくれるから頑張ろうって。
少女には、ぬいぐるみがこういってるように聞こえるのです。
「僕が守ってあげるから大丈夫だよ。」
って。ギュッと握ると言われてる気がして。自分に「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて。
少女はそれを持っていれば、勇気をもらって苦手だったそれができるようになっていきました。
最初は涙いっぱいに溜めて、でも喋れるように。
それから、泣きそうになりながらも喋れるように。
それから、泣かずに喋れるように。
そのどんな時にも、ぬいぐるみと共にしていきました。
少女はたくましく成長できたのです。
彼女は人生で1度の大舞台の日、いじめてきた人たちの前で、堂々喋ることができた時も、その時もぬいぐるみは共にありました。
そうして大事にしてきたぬいぐるみは見た目は最初とは変わってしまいました。
もう、至る所に縫い目があったり、着ていた服もボロボロになって新しく作ったり、目も取れて書かれてたり、そんなボロボロに見えても彼女には捨てられません。
そのぬいぐるみだけはどうしても手放せないのです。
泣き虫な自分を変えたい。そう誓ってずっと共にしていきたお守りだからです。
彼女にとってはそこらのよくあるお守りよりもよく効く、大事な大事なお守りだからです。
彼女は今でもぬいぐるみを大切にしています。
死ぬまでずっと大切にするでしょうね。
どんなに見た目が変わっても直してずっと。
ぬいぐるみさん、いや、プーちゃん
いつまでもずっと彼女を守ってあげてね。
彼女に勇気を与えてあげてね。
ずっと見守ってあげてね。それだけで彼女は頑張れるから。