テスト
「それじゃあ、テストを始める。合格ラインは、あることができたらか、僕を倒したらだ。終わるときはどちらかが片方を捕まえたときね。じゃあ21番から順番にやっていくよ。タコノ君。」
「はい。本気でやっていいんですね。」
「うん、問題ないよ。
「それじゃあ3組21番、クロース・タコノ、行かせてもらいます。」
テストが始まった。開始と同時に先生は背にある翼を広げた。そして、タコノ君に、猛スピードで向かっていった。
タコノ君は、足を8本にするのに必死だった。先生が来てることに気づいたときは、足を8本にできておらず、反射で墨をふいたが当たらず、そのまま先生につかまれて押さえつけられた。終了だ。
「はい。タコノ君は不合格だね。じゃあ、ネコヅメ君。」
「はい。よろしくお願いします。」
僕は開始と同時に先生への距離を縮めた。飛ばれてしまったら元も子もないからだ。そして、先生の首を抑えようとしたとき、先生が消えた。どこに行った?そう思い、周りも、空も見たがいない。そんなことを繰り返していると、先生は僕の後ろから現れた。僕はそれに反応できず首を抑えられた。
「惜しかったよ。でも次からは未知についても考えないといけないよ。」
そして先生は、僕から離れっていき、他の生徒と戦った。
他の生徒も先生に勝つことができなっかった。30番はやらなかった。30番は、いつも謎だ。誰も30番の素顔や面を知らない。
「全員不合格です。まあ、このテストに合格できるほうがおかしいんだからね。」
「はあ~~~~~!」
「はいはい。静かに。じゃあこれからテスト前に言っていたあることについて説明するよ。今回のテストでネコヅメ君にだけ使ったんだけど、ネコヅメ君分かる?」
「もしかして、消えたやつですか?」
「消えたっていうよりは、君の視界から外れた、かな。どういう原理かわかる人はいる?)
誰もわっかっていないだろう。そう思っていたら30番が手を挙げた。今まで何もしなかったのに、どういう風の吹き回しだろうか。
「じゃあ、30番。」
「つけている面の生き物そのものになった。」
「正解。すごいじゃないか。」
何だ、と。今まで何もしなかった奴が分かった?30番。そいつは只者ではないと、僕は思った。
「それじゃあ説明するよ。僕が使ったのは、つけている生き物そのものになる 生物化 だ。この技を修得しないとしないと、防面隊には入れない。今日から防面隊入団審査まで5年の時間があります。それまでに修得できるように頑張りましょう。やり方については後日教えます。さあ、皆さん。12時にになったなので、寮に戻り昼食をとってください。」
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僕達は昼食をとり、学校に戻った。午後の授業は、面の世界の歴史だった。この教科は特に用意するものはなく、ただただ先生の話を聞けばよかった。そして授業が終わり、僕達は寮へ戻り、夕食を食べ、眠りについた。今日の午前の授業について考えながら・・・・・
ー後日ー
「じゃあ、昨日言っていたことを説明するよ。僕がやったのは昨日言った通り 生物化 で、その名の通り生き物になるという技だ。やり方は、分からない。」
「はあ~~~~~!」
何を言っているんだ先生は。それじゃあどうやるっていうんだ。
「みんな落ち着いて。今から詳しく言うから。この 生物化 のやり方は様々なんだ。人によってやり方が違う。時間がとてもかかるものや、時間があまりかからないものがある。こればっかりは才能だね。
というわけで、これから1年間、授業は自習だ。頑張って。」
僕は何をやればいいのかを考えた。面に意識を集中させたり、面を撫でたりしたが駄目だった。そしてそれから10か月後。
「できた!」
何度も試行錯誤してたどり着いたのが、面に5指に10秒あてることだった。簡単な事だったののなぜ気づかなかったのだろうか。
そしてそれを何回もやり5秒まで短くした。
自習と言われてから1年経ち、明日には2年生だ。この 生物化 を使いこなして、復讐への道を少しでも進みたいと思った。
その時、僕には知る由がなかった。
あいつが動き出していること に・・・・・