物語の始まり
僕は幸せ者で、大きくなったら家族を守ってやる、そう思っていた。
あんなことさえ、起きなければ・・・・・
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―パリン―
二人の男が入ってきた。
その男達は、片方はウサギ、もう一方はカラスの面をつけていた。
瞬く間に僕の父、母、姉が面を壊さされて死んだ。
そしてその面が男達に吸い込まれたように見えた。
僕は突然の出来事過ぎてぼーっとしていた。
「おい、こいつはどうする。」
「まだガキだな。見たところ洗礼も受けてねえようだし放っとけ。」
僕は怒り狂った。
そして二人の男に殴りかかろうとしたとき、
―ドン―
ドアが無理やり開けられた音がした。
ドアがあるほうを見てみると、一人の女がいた。
顔にはチーターの面がついていた。
そして、その女が、瞬く間に二人の男の面を壊した。
またもや面が女の手に吸い込まれたように見えた。
そして女は僕に、
「大丈夫か。」
と言った。僕は何も言わなかった。当然だ。家族を殺されたんだ。
ぼくが黙ったままでいると、女が僕の頭を撫で、家族がつけていたネコの面を僕にわたして、この世界について教えてくれた。
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始まりは1000年前、人類が色々なところにむらや都を作り支配者が現れ始めたころだった。
まず一つ目に、
人間以外の生き物がいなくなった。
人間がどこをどう探しても見つからなっかった。
そして二つ目に、
11歳以上の人間が一斉に倒れた。
かろうじて生きてはいたが全く動けない状態だった。
10歳以下の子供では生活していくのも厳しい。
それから数日が経ち、突然各地黒い服を身にまとい顔に面をつけている男や女が現れた。
そしてその男や女は各地のむらや都の住人を集め(運ばせ)こう言った。
「皆の者、私の名前はメルヘン・メン。君達を助けに来た。」
「助けに来たっていているぜ。」
「どうやって助けるていうんだ。今現在の力で作れた薬をすべて試してみたがどれも効果はなかったぞ。」
「しかもたったの数十人だ。」
「静まれ!今から君達を助ける方法を説明する。私達がつけている面が見えるか。これだ。少し前に人間以外の生き物がいなくなったことがあっただろう。我々はその生き物たちを助けようとしたのだが、あまり助けれなかった。その時に魂と亡骸を保護していて、このようなことが起きて面にその魂と亡骸を吸収させると、面が生き物の生命力と能力を持った。そして生命力というのは寿命でどの面も例外なく10年プラス100年の、110年となる。そして能力というのはその生き物の特徴である。」
「そしてこの面を、洗礼式というものを作り11歳になる前に、神殿で受け取るのだ!」
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「このようなことが起き、人類はとてつもなく発展したとさ。この話は洗礼式の時に神殿長が読まれる。そして次の話が本命だ。」
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始まりは500年前、人類が王都を作り一つにまとまり始めていたころだった。
面が壊せることが発覚した。
原因は不明だが、誰かがつけている面を壊すとその面の生き物の能力と余った寿命が手に入れられるということだった。
そのことが人類に漏れて戦いが起きた。
他の村の人間を殺す者、はたまた自分の家族を殺す者が現れた。
当時は法律が作られていなかったので、人を裁けなっかた。
そしてそれから王族が作ったのが法律に加えてもう一つあった。
それは面を壊して世界を牛耳ろうとうする一団、懐面団を討伐する防面隊である。
この隊は面を受け取った後の11歳の子供が例外なく面について学ぶ面学校に行かせ、5年学んだ後、防面隊入団審査を受けて、合格したら入れるというものである。
だが、防面隊は面学校と同じような強制ではなく、入るかは入んないかは個人の自由である。
しかし、それでは生活が難しのかもしれない。
少なくとも面学校では衣食住をもらえ、防面隊では働きに応じてお金がもらえたりするが、防面隊に入らないと一から仕事を探さないといけないので大変だからである。
こんな理由から防面隊は隊が10隊でき、それぞれ一万人以上いると言われている。
だか安易に人を襲えなくなっているのだった。
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女の人の話が終わった。
僕には一つの野望ができた。
それは懐面団を、僕の家族を殺した組織を、一人残らず殺すというところだった。
――僕は「復讐」をしてやると心の刻んだ。