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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第3章 銃の帝国編
56/112

第56話 〜銃の帝国〜 銃帝六射 逆填竜への追跡

不定期投稿ですが、よろしくお願いします。


砕練刀(サイレント)!」


岩龍(がんりゅう)ログは岩の刃で無音の衝撃を壁に振るう。

ログは腕にダメージを受けた。


その衝撃はリィラと火龍(ひりゅう)ラヴァがもたれる壁まで、広がりリィラとラヴァを吹き飛ばした。


「きゃあ!」


「おわぁ!」


「...何すんだよ!? ログ!」


「敵だ...追っ手がいる!()()()()()()()()()()


「まじかよ!どこに隠れてやがる!」



金属音が響き渡る...そこに落ちたのは2つの黒の鉛玉の様なものだった。その後砂の様に影に溶け込んで消えた...


「これが...敵の攻撃!? どこなの...」


まだ3人は気付いていない、壁にある不自然な小さい3つの丸い日差しに。


ログは肩を抑え2人の元へくる。


「壁側にいるのはまずい...リィラ、ラヴァ...一旦ここから離れないと...建物に近づいてはいけない」


「ログ、肩から血が!」


リィラはログに包帯を巻こうと近付いた。


その時だった。


リィラの足元から、黒の鉛玉が発現した。リィラの足に向けて角度、方向を変えている。それは...静かに迫っていた。


「...うっ!」


リィラは攻撃を右太腿に受けた。その場に崩れかける。


「リィラ!」


「なに!?」


....! ! ?


...その時ログは気付いた、リィラの足元に発現している5発の黒い鉛玉が動きこちらに狙いを定めるのを。


...砕練刀(サイレント)! ...だめだ! 刃が届かない!


時延渡(ジエント)!」


その時かなりの長さで伸びた炎の刃が迫り来る黒の鉛玉を全て薙ぎ払った。


「危ねぇ!リィラ!大丈夫か!」


「...あいたたた、だめだ私..立てない。」


リィラの太腿から血が流れ落ちている。

ちくしょう、直撃だ…許さねぇ!


「ここは、危険だ!すぐに離れるぞ!」


「あぁ、リィラ...少し走るぜ!辛抱してくれ」


ラヴァは足を負傷したリィラを左肩に抱え走り、ログと共に建物から離れる。


***


「気付かれたみたいっすね...トドメをさせなかったっす」


「でも、1人は足を負傷してる...まともには闘えない...

2対2じゃない...これで平等よ」


「あれ? ちょっと相棒...侵入者が逃げるわよ!」


「まじっすか! "日光"じゃ俺のファーストウェポンは機能しないっす...もちろん、追いかけるっすよね? ソレイユ? 」



「えぇ、撃退しなくては...パイソン様の(めい)を成し遂げなきゃね。」


"射導(シャドウ)を構える龍と虹色の眼帯の少女は追跡を開始した。


銃帝六射(エンパイアガンナー)ウィルとソレイユは合戦(かっせん)でバディを組み、その圧倒的コンビネーションで敵を凌駕し、共に6人いる銃帝六射エンパイアガンナーに登りつめた。


***

「ログ...敵の場所わからねぇか?」


ラヴァとログは走りながら話をする。


「後ろなのは確かだ...今も付けてる筈だ」


ラヴァは...耳をすませた...リィラの激しい息遣いが聞こえる。

他には砂利を足踏む音...そして...かすかに


「おっ、なんか聞こえた...」


足音が聞こえる...後ろだ、ログの言った通りだぜ。


「ログ、怪我してるところ悪りぃがリィラを支えてくれねぇか?」


「ラヴァ、闘うのか...」


「あぁ、俺の大事な弟子、リィラを傷つけられたんだ... ぜってぇ倒す!」


「ラヴァ… ちょっと待ってよ」


ラヴァはログにリィラを預けログとは反対側に駆ける。


***


しばらく走って周辺を探しているとラヴァは突然黒の鉛玉の襲撃を受けた。


時炎怒(ジエンド)で弾いた。


その時また、近くで足音が聞こえた。


そこか!


ラヴァは近くの道の角を曲がった。


そこには紫と黒の鱗が混ざった竜が走っていた。手に武器の様な物を持っている。


「おい、ちょっと待て」


竜は声に反応して振り向いたが止まることなく、武器をラヴァに向け撃ってきた。


丁度ラヴァは横の建物影の中を走っていた…側面から黒の鉛玉が3発発現する。


てめぇか!てめぇがリィラを!


「待ちやがれ!」


ラヴァは横から迫る黒の銃弾を刃でなぎ払い無力化し再びかける。


道はまだ一直線で曲がる角は今のところ遠いようだ。


ラヴァはいつの間にか身体中の鱗が燃えるように紅くなっていた。息をすれば一度火花が口の方から散って、頭の髪を逆立てていた。

もう迫っていた竜の後ろまで...その瞬間竜は武器を構え振り向いた。


「うおぉ!」


ラヴァは時炎怒(ジエンド)を振り、相手の武器に当てた。


「なっ!はやい!」


相手の竜はとっさに武器を手放し後ろに勢いよく転げ落ちた。


...これはヤバイっす、自分が撃つより、早い速度で剣を振るなんて……


逆填(ぎゃくてん)竜ウィルは持ち直そうと顔を上げた時だった…すでに炎の刃がウィルの脇腹に打ち当たるところだった。


時炎怒(ジエンド)ォ!」


ウィルは直撃を受け横の建物の壁に吹き飛ばされた。


「ぐはっ...」


ハァ...まずいっす...もう俺終わりっすか...


なんて相手だ...力が強い!頭がフラフラして上手く立ち上がらない!


ウィルは何とか持ち直そうとするが、ダメージが大きいようで上手く行かなかった。


その時銃声が聞こえ目の前の龍が倒れた。


「相棒!しっかり!」


「ソレイユ!今のは放眠口(ホーミング)っすか?」


「そうよ!3発直撃したわ。後5()()()()()()()()()()()()()()()()


銃帝六射(エンパイアガンナー)ソレイユのファーストウェポンは 放眠口(ホーミング)、装填数3発。1発当たれば2秒眠る。更に当てれば4秒6秒と時間が増える催眠弾。殺傷能力は無い。再装填時間30分。


「まってくれソレイユ、今トドメをさすっす...」


射導(シャドウ)!」


あと弾は()()()()()()()()()()()()()()()()()()


...!?どういうことだ!何で!?()()()()()()()()()()()()()()()()().().().()()()()()()()()()()()  


なのに.....


ウィルは異変に気付いた、ファーストウェポン射導(シャドウ)が、


なぜか撃てない事に。


「どうしたのウィル?早くしなきゃ!」


「分かっているんすけど、撃てないっす」


「分かったわとりあえず離れましょう起きてすぐ反撃に合うわ」


ウィルは走ろうとしたが、思った以上にダメージが高くすこし足を引きずっていた。


「ウィル!しょうがないわね...ここで決着をつけましょうか!」


「起きて来たし」


利労同(リロード)


ソレイユのサードウェポン。自身と味方の再装填時間を秒単位で正確に測る事が出来、再装填時間を自身を含め味方の分も早めることができる。ウェポンの装填時間が長ければ長いほど時間がかかる。


私のは1発だけか...


「あと、相棒、あなたの射導(シャドウ)は7発あるわよ」


「サンキューっす」


7発も有ればセカンドウェポンを使うことも出来るっすね。


赤い龍は立ち上がった。

***


何だ!俺寝てたのか!? 負けたのか!?


ラヴァは咄嗟に起きて炎の刃をを構え周りを見た。


「起きたわね...侵入者また眠ってもらうけど」


虹色の眼帯をつけた少女を見かけラヴァは思った。


...誰だ?



「てめぇとそこの竜は仲間なのか...」


「えぇ、そうよ、私は 銃帝六射(エンパイアガンナー)ソレイユ、こっちは相棒の 逆填(ぎゃくてん)ウィルよ」


「やりやがったな!リィラを!」


「あぁ、あの少女の事...やったのは私の相棒よ責任はこいつにあるわ」


「ちょっと冗談キツいっすよソレイユ...」


「まぁ、もっとも私も攻撃出来たらやってるけどね...私は攻撃力のある能力が無くてね...」


放眠口(ホーミング)で相手が眠ったところをウィルにお願いするって形なのよね...」


「さっき俺が眠ってたのはお前のせいか!」


「そうよ、そしてあなたは1人....」


2人はそれぞれ武器を構え、ラヴァを狙う。


「私と相棒は最高のコンビよ!誰にも勝てないわ!世界銃(せかいじゅう)の誰でも!」


「ソレイユ、冗談っすよね?」


虹色の眼帯をつけた少女は余裕な笑みの表情を浮かべていた。

































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