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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第3章 銃の帝国編
45/112

第45話 昇華竜力

不定期投稿ですがよろしくお願いします。

「お前は弱そうだな...」


爆攻竜(ばっこうりゅう)バロウとセレンは対峙する。


「そう...てことは..あなたは私を見た目だけで判断してるってことよね? 中身も見ないで....」


「中身なんて、どうでもいいな、どうせお前は小賢しく逃げ回って隙をつくやつだろう...その背丈の奴は大体そうしてくるからな 」


「まぁ、あってるわ、でも、忘れないでよ。」


セレンの少し横にエンジュが立ち上がり清練(セイレン)を構えている。


「私だけじゃないわよ!」


「セレン、私が接近戦をする、遠くから叢雲(ムラクモ)でサポートしてくれ...」


「ほう...そうでなくてはな!俺は強い相手と闘うのだ!2人同時にこい! 」


「セレン、ご武運を。」


「任せてエンジュ!」


エンジュは先陣を切ってバロウに走っていく。


叢雲(ムラクモ)!」


3本の水の刃はバロウに向かっていく。


バロウは肩に担いだ円柱型の紅鉄(こうてつ)を渦巻く円筒で全て防ぐ。


すかさずエンジュが接近し横一閃に水の刃を振る。


バロウはそれを得物で受ける。


エンジュは下段蹴りを繰り出す。


バロウはそれを見てジャンプで避け、得物を縦に振り下ろす。


エンジュは水の刃で受ける。


「...!?」


突然すさまじい重力にエンジュを支える足が地面にめり込んでいく。


何とか攻撃を横に弾き流し、エンジュは後ろに跳び避ける。


...こいつ、何て筋力だ。私よりも遥か上だ、一撃、一撃が重い!弾き返せない!


「逃がすか!」


バロウは地面を力強く蹴り得物を勢いよく叩きつけようと飛び込みかかる。


「ちっ!」


エンジュは身体を横に反らし一撃を躱す。


すれすれだった。


隣の地面は砕け、激痛の亀裂を表している。


しかし、空振ったバロウはすぐさま、持ち直し得物を勢いよく横に振る。


エンジュは清練(セイレン)で受け流す。


すさまじい剣戟の攻防が続く。バロウの力、重さは段違いで、エンジュは一度も弾き返せず、受け流すのみ。


...くっ!油断していた!私の竜技とこいつでは、相性が悪い!相手は火を扱う竜技のはずが...さっきから清練(セイレン)の"強靭度"が上がらない!コイツが振っているものは"鋭利なもの"ではないという事か...


...そして、単純な力の差がある...体勢を全く崩せない!


バロウはセレンから発射された3本叢雲(ムラクモ)を難なく避ける。


「後ろから、撃ったとしても無駄だ! 火灯差治(ヒートサーチ)でお前達の気配を感じているといっただろう...そして人間...やっと俺はお前に反撃出来る。"補充"が終わった。」


「余所見か!貴様!」


エンジュはバロウに水の刃を振る。

バロウはそれを受け今度は吹き飛ばした。


「余所見してもお前の気配は感じている!」


...くっ! セレン! 危ない!


爆図火(バズーカ)! フラゴルレクタングルゥ!」


かなりの長さの射程の爆発がセレンを襲う。セレンは爆発に巻き込まれた。


「セレン!」


エンジュは手を伸ばす。


「..!?これは?」


セレンは渦の盾に守られていた。


「なにっ!?何だその技は?」


...藍擬透(アイギス)か....私は今、藍擬透(アイギス)をセレンの所に出現させたのか...


...まさか、そんな事が出来たとは...いや、出来るようになったのか...


渦の盾は消える事なくセレンを守っていた。











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