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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第3章 銃の帝国編
37/112

第37話 門番

初めましての方は初めまして。

不定期投稿ですがよろしくお願いします。

ここは 銃の帝国(トリガーエンパイア)


真昼の太陽に照らされたそこは

灰色の機械的な建物が広がる国。


空を見上げれば工場からの煙で覆われ、灰色に見えるほど。


石炭を燃料とした、資源活用が盛んな様だ。


...が、今は人気(ひとけ)が少なくひっそりしている。


そんな国の入り口付近で爆発が鳴り響く。


少年ソウと、稲妻龍(いなずまりゅう)ジル、そして空創竜(くうそうりゅう)ウラノスは銃の帝国への門を通過した所でいきなり敵の襲撃を受け、逃げ隠れようとしているところだった。


「やっ、やばいよ!ジルさん また"爆弾"が!」


「ちっ、またかよ!」


目の前に丸状の黒い爆弾が投げ込まれたようだ。


輪歩(ワープ) !」


ウラノスは投げ込まれた爆弾を空間の中に閉じ込め、

別の場所に出現させ爆発を避けた。


「ありがとう、ウラノスさん! 」


「助かったぞ!」


「礼には及ばないよ....」


「侵入シャ! 侵入シャ! 逃がさなイゾ! 待チナ!」


ジルとソウとウラノスの後ろを1人の龍が走って追いかけてくる。

全身深緑のような色の鱗が生え、頭にはトサカのような赤い毛が首の後ろまで生えている。


その風貌はまるで鶏のような龍だ。


尾利陣吹空威上(オリジンファイア)!」


龍は手の平を陰と陽のようにくっつけずにかざし合わせた。

それからその手の平の中央に炎を発現させた。


そして、息をその炎に吹く。先程投げ込まれた爆弾の殻が

ジグソーパズルのように組み立てられ炎を包み黒い膜が覆う。


....やばいよ! あいつまた投げる気だ! 爆弾を!


僕たちが走ってるのは橋の一本道、下には暗い谷底のような深さ!落ちたら絶対死ぬ!


ウラノスさんの輪歩(ワープ)は連続使用が厳しい。体力をかなり消耗するって言ってたし....


橋が壊れてもダメだ! あいつ無闇やたらに投げてくるし!


「侵入者メ!今度は確実にしとメル!

紅蓮練土(グレネード)!」


龍は肩の力を思いっきり込めて投げ込む。


爆弾はかなり早いスピードでソウ達の後2.3歩の距離までの場所に届くまでは2秒もかからないほどだった。


輪歩(ワープ)!」


空間の輪を発現させた。しかし輪が出現する所をすでに爆弾は飛び越えていた。


「だめだ!、早い!、空間の輪を先に越された!」


爆弾に突如、雷の紋章があらわれる。


雷降(ライフル)!」


ソウは振り向き様に雷の猟銃を発現させ、凄まじいスピードで投げ込まれた爆弾に照準を当てる事に成功した。


空に少し曇りが発生し、雷が瞬間的に爆弾に降り落ちる。


バチッ!


ドカァァァァン!


かなり耳うるさい轟音が一本橋の空中で鳴り響きわたり

黒煙が立ち込め、その煙は行く手を見えなくするほどに覆った。


「今のうちに逃げよう!」


「ソウ!よくやったな! あんなチッコイ爆弾によく当てられたな!」


「私の輪歩(ワープ)が役に立たず、すまないね 」


「そんな事、ないです、僕も当てられてホッとしてます。

もし、外しても、ジルさんが斬ってくれるから!

安心して狙えました!」


「正直言うが俺の、怒雷武(ドライブ)じゃ、間に合わなかったぞ 」


「えっ、そうだったんですか?」


「あぁ。」


....あぁって....てことは僕とウラノスさんしかあいつの技に対抗できないって事!


それって、結構ヤバイよね!? あいつの技って...すさまじく強力!?

(特にあいつの肩、投げる力とかヤバイかも。)


ソウ達はもう少しで橋を渡り切れそうだった。

門は空いているようだ。かなりでかい門が見えた。


....今だ、今しかない。


急げ!


*******


「見失なっタナ....だが大丈夫....」


ーー門の入り口には"銃帝六射(エンパイアガンナー)"によってすデニ。


ーー地雷がたくさんしかけられてるかラナ.....



直後、少し先で爆発が鳴り響いた。


ーーそれみたこトカ。














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