表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第2章 龍治院編
31/112

31話 元の記憶

初めましての方は初めまして

不定期投稿ですがよろしくお願いします。

「リィラ...彼らは味方だ 」

岩龍(がんりゅう)ログがそう言った。

「あなた達、無事で良かったわ!」

治療士ロウラがそう言った。

「えぇ...ロウラさんもご無事で何よりです!.....僕達も加勢します! 」

「気をつけろ! 奴は瞬間移動の技がある!」

雷の猟銃と雷の刃を構えた少年と龍が言う。

「分かったわ!」

「さぁ、いくぞリィラ! 」

火龍(ひりゅう)ラヴァは時炎度(ジエンド)を構える。

「6対1か......これではさすがに相手には出来ないね.....

落御迎戯隠(ラオムゲイン)輪歩(ワープ)

途端にリィラ達の視界がモノクロと化す。

「気をつけて下さい!奴は瞬間移動します!」

しかし、すぐに視界の色が戻った。

「あれ、あいつもう力を解いたのかなぁ?」

少年は突然の解除に困惑する。

「どこかに逃げたのか?」

黄色い龍が雷の刃を解除し回りをみる。

リィラは後ろの方で、階段を登る音が聞こえた。

(上に登ったのね、あいつ)

「追いかけよう! 上に!」

リィラは皆にそう言った。

リィラ、ラヴァ、ログ、ロウラ、ジル、ソウの6人は上階へと急ぐ。

**************************

ーーピアがやられた.......フォーコも戦闘は厳しい......シオンと合流しなければ。

「まさか、ここまで追い込まれるとはな 」

ーーん、何だ?誰か倒れている、4人も!?

ウラノスは4Fで倒れている龍3人と少女を見つけた。

ーーシオンはいないようだな.....


--シオン? シオンって誰のことだ?

ーー何処かで見た覚えがあるな.....確か名前は.....

ウラノスは倒れている白い龍を見ていた。

途端に目眩がした。下にしゃがみ込む。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本当ですか! 本当に村のみんなにも力を与えられるんですか?

-あぁ、余の竜技をもってすれば、そなたの村に力を分け与える事も出来ようぞ

ーして、村の長よ、そなたの竜技を使いあの村を別の空間に作り替えるのだ......余の竜技が体に馴染むのは時を重ねればならないのでな

分かりました! 今夜にお願いしたいのですが......

()いぞ

***

「村長、私は反対だわ、力を分け与えるってどう言う事?ちゃんと説明して」

「大丈夫だよ!実際俺も力が湧いて、自分の竜技がさらに伸びたんだよ!それに、皆にも力を分け与えてくださるんだ、この村は発展していくよ。あースレイプニルさんに何とお礼したらいいか」

「私は力なんていらないからね! 」

「ちょっと待って! 何処へ行くんだ!」

***

スレイプニルさん、やりました。僕の 落御迎戯隠(ラオムゲイン)で村を時を止めた別空間へと作り替えました。

ー良かろう。

竜染化(りゅうせんか).....

スレイプニルは手の平から深緑色の煙を放つ、たちまち煙は透明になって広がっていった。

やった!これからはこの村も良くなる!みんな力をつけて、1人1人が役立ち支え合える村に....



***

どうしてこうなるんだ...

皆が皆、力を、得られる訳じゃないなんて....

村のみんなは力を得た。

問題はそこじゃなかった。

意識のある竜へと変わる物もいれば

暴走し、(ことごと)くを破壊し回る獣ような竜へと変貌していくものもいた。

スレイプニルさん!こんなはずじゃ!

ー余が悪いと言うのか?

(えっ?)

ーそうではない、悪いのは余の力を分け与えても進化もせず、適応もせず獣となった物達ではないのか?

でも....何か元に戻す方法はないのですか?

ー余が解除したら治るかもしれないな...だが

村長はこの時しっかりと覚えている。

全身真っ黒の鱗で覆われ、頭から生える2本の強靭で太い角。

その目に刻まれている黒い十字の瞳。

邪悪な笑みから鋭い歯が真っ白に煌めく。悪魔のような竜。

ーすでに余の支配下にある、諸君らは余の"傀儡"よ....

そ、そんな....あんまりです! あなたは弱さに悩む私に力を分け与えてくれた! なのに...なぜこんな!

ー初めから余は『封刃(ふうじん)』一族を滅する為に動いておる.......まぁ余としては強力な竜技(りゅうぎ)をもつ『封刃』一族を滅するのはもったいない事だ...余の駒として動くが良い。

輪歩(ワープ)!

村長はスレイプニルの後ろに空間の輪を発現させその中にスレイプニルを押し込もうと迫る。

ダメだ!こいつは!村から遠ざけないと!1人でも多く村の人を守る為に!

村のみんな、ごめん、僕はこういう形でしか、自分の罪を償うことしかできない。

闇劇化(あんげきか)

そのときスレイプニルの十字の瞳が紫色の光を纏った。

村長はその目を見た時、自我が失われていくのを感じ取っ

た。

ーこれでそなたも余の闇劇家(あんげきか)の一員だ....ウラノスと名付ける。良き舞台に赴かせようぞ。

村長は視界の隅に、スレイプニルの後ろから近づく白い龍が見えた。

........リペ...ア......

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ