第30話 援軍
初めましての方は初めまして、
不定期投稿ですがよろしくお願いします。
誰かに揺り起こされている。
うぅ....ここは....
「あの、大丈夫ですか? 」
岩龍ログが目を開けると藍色の髪の毛の少年と黄色い龍がいた。
「君は? 」
「僕はソウ、で、こっちは師匠のジルさんだよ 」
「んー......敵の仲間じゃなさそうだな.....」
ジルは腕を組み少し警戒しているようだ。
「....敵?...それは..フォーコのことか? 」
「フォーコ? フォーコって誰の事ですか?」
(そうか.....知らないって事は闇劇家ではないな。)
「......リィラとラヴァを探さないと.......」
ログはそう呟き立ち上がった。
「えっ?リィラ!? 今リィラって言いました? 」
「...あぁ...どうか..したのか?」
「もしかしたら僕達が探している人かもしれないんです。伝えたいことがあって。」
ソウとジルは目を合わせた。
「なぁ、俺たちも一緒に探してもいいか?」
「あぁ.....頼む 」
「ところで....名前はなんていうんですか? 」
「...俺はログだ....」
「そうか!よろしくログさん! ログさんは何の龍? 土?地面?石?」
「岩龍だ.....」
「あっ....そっちか...ログさんは結構背が高いんだね? ジルさんよりも高いね?」
稲妻龍ジル225cm
岩龍ログ 240cm
「まぁ、そりゃ仕方ねぇな....龍の背は結構バラツキあるからな」
3人は行動を共にし上階に登る。
**************************
「リィラ!危ねぇ!後ろだ!」
「わぁ!?」
少女リィラは突如後ろに現れたウラノスの手を避ける。
「ちくしょう!あいつ消えたり、現れたり、うぜぇな!」
ウラノスは 輪歩の竜技を使い、リィラとラヴァを
撹乱していた。
「あそこに、引きずりこまれたら私達は分断される!」
「リィラ、ちょっとだけ下がってな...剣が伸びっからよ」
「時延度!」
(これは、あの時のラヴァの竜力ね!)
リィラはラヴァとの初めての修行で見たことがある。
ラヴァの 竜力 時延度は 時炎度を発現させている時にのみ使用可能、炎の刃の長さを変える竜力である。本人曰わく発動中は維持時間がさらに減るらしい。
「はぁ!」
ラヴァは少し先に現れたウラノスに刃を振るう。
「輪歩!」
ウラノスは夜空の青が広がる空間の輪に逃げ込む。
その時。
時炎度の刃の切っ先がさらに伸びた。
空間に時炎度が触れた。
たちまち、空間の輪が消えウラノスは移動できなかった。
「刃が伸びただと!?」
ウラノスは避けようとするが間に合わない。
「捉えた!」
ラヴァはウラノスの肩に炎の刃を当て、打ち付けた。
激しい炎の爆発音のような音が辺りに響き渡る。
「...!?リィラ危ねぇ来るな!」
「えっ?」
突然爆発が起きた。リィラは少し離れていたので、顔を覆う程度で済んだ。
(これは! 右裁榴の爆発!?)
すぐ近くにラヴァがいた。下に屈み込んでいる
「ラヴァ!?大丈夫?あいつ爆発物を持っていたの?」
「少し食らったが大丈夫だ!俺は火龍だからな、火傷なんてしねぇ。にしてもあいつ棘を持ってやがった」
「厄介ね....」
ウラノスが現れた。
「よし、今ならまた使える!」
ウラノスはそう言い、手を掲げた。
その時ウラノスの通路の壁に雷の紋章が現れ光だした。
瞬間...雷鳴が響く。
「よかった...リィラ...無事だな?」
振り返るとそこにはログがいた。
「ログ! 良かった!....後ろにいるのは誰?」
(黄色い龍と男の子?......)




