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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第2章 龍治院編
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第27話 闇劇の加勢

 火龍ひりゅうラヴァに刺さった右裁榴ミサイルの棘は今にも爆発しそうだ。


(間に合わないなら!投げる!)


 リィラは砕練刀サイレントを咄嗟に解除し、ラヴァの身体の真横に向かい合う様に跳んだ。


時炎怒ジエンド! 」


 リィラは跳びあがるとそのまま炎の刃を発動し、ラヴァに刺さってる棘目掛けて投げた。


 炎の刃は弧を描きラヴァの背中に刺さっている棘全てを半分切り落とした。


 半分切り落とされた右裁榴ミサイルの棘は爆発することなく、刺さったままだ。


「あなたの、棘はもう爆発しないわ……ただの棘ね」

 

フォーコは焦っている様だ。すでに 変桴化カフカによる変身を解いていた。


「またしても、その技に……」


 リィラの時炎怒ジエンドは維持時間の限界がきた様ですぐに解除された。


 リィラはフォーコに詰め寄り片手を後ろに構え竜技りゅうぎを発現させる。


 フォーコは後ろに跳びのき、距離を取ろうとする。


砕練刀サイレント!」


 岩で生成された刃は跳びのくフォーコを捉えた。


「逃がさない! 」


 リィラは横一閃に振りフォーコに直撃させた。


「うわぁぁ!」


 フォーコは砕練刀サイレントによる"無音の衝撃"を受け通路の奥まで吹き飛ばされ窓ガラスにぶつかろうとしていた。その直前だった。


 窓ガラスの前に突如現れた、暗い夜空の色をした空間の輪がフォーコを包み閉じた。


「今のは!?」

 

リィラは後ろを見た、治療士ロウラが後ろでラヴァの治療をしていた。ラヴァに刺さった棘はすべて抜かれていた。


「ロウラさん、フォーコが消えました。」

「私も見ていたわ、一体どういう事? 」


 その時、ラヴァとロウラがいる後ろの通路の方に先程見た空間の輪が発現し、群青色の竜とフォーコが現れた。


(フォーコの仲間!?)


「フォーコ、大丈夫か? 壁への激突は避けられたようだが、ダメージが大きいようだな ……少し空間の中で休んで」


「ウラノスさん......本体ですか? 分身と......変わったのですか?」


「あぁ、下の方にも厄介なガキと龍がいてね、私の"空論再生クローンリフレイス"とすり替わるしかなかったのだよ 」


「ウラノスさん気を付けて下さい、時炎怒ジエンドの使い手がいます」


「あの、赤い龍と茶髪に赤毛混じりの少女だね?」


 リィラは砕練刀サイレントを構えウラノスを見張る。


「リィラ!遅くなってすまねぇ!」


 肩を軽く叩かれた左側を見るとラヴァはリィラの隣に並び時炎怒ジエンドを構える。


「よかった、ラヴァ、まだ闘えるわね? 」


「あぁ! ロウラが治してくれたおかげでな」


「敵は2人いるわ、気を付けて、フォーコはあいつの力で何処か別の場所に移動させられたみたいだけど、また現れるかも」


「あぁ! とりあえず今はこいつをぶっ倒せばいいんだな!……ロウラ、今は下がっててくれ」


「分かった! 2人とも気を付けて」


 群青色の龍は特に攻撃する素振りも見せず、直立している。

 










***

 

ここは龍治院1F稲妻いなずま龍ジルとソウは空創竜くうそうりゅうウラノスとの戦闘を終えていたはずだった。


「どういうことだ、奴はどこだ?」

 

ジルは疑問に思う。なぜなら怒雷武ドライブによる雷の刃の一撃をウラノスに当て地面に叩きつけたが、ウラノスの姿は消えていた。


「また、どこかに逃げたんじゃないですか......出口はまだ閉じ込められたまだだし」


 早く窓から見えるピンク色の空が青になってくれないかなぁと思ったソウは言った。


「ジルさん、とにかく上に行きましょう、ピアさんを何処かに連れていったのもあいつだと思います。」


「ああ。急ぐか」

 

2人は竜治院2Fへと走る。





空創竜 ウラノス


竜技 落御迎戯隠 ラオムゲイン


竜力 輪歩 ワープ


竜能 空論再生 クローンリフレイス

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