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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第2章 龍治院編
23/112

第23話 真実

雷降ライフル! 」

 ここは龍治院1F。

 ソウは刃物を持っている龍に雷の銃を構えていた。

「来るなら、撃つ! 」

 目の前の龍はそれに応えるかの様に咆哮を上げ立ちはだかる。

 ーーなんだ!? こいつに僕は見覚えがある気が……

 龍の鱗は黒く目は白く、鋭い爪が伸びていて、尖った牙が生えている。

 

 獣のような龍だ。

 ギャアアアア!

 龍は刃物の様な物を持ち襲いかかってきた。

 竜の腕に雷の紋章が浮かび上がる。

 ーーやった! 当たった!

 ソウは振り下ろされる刃を後ろに飛び込み躱した。


 1Fの壁を雷が砕き黒い龍の腕にある雷の紋章めがけて勢いよく引き寄せられていった。その間にもう1発腹部に雷の紋章が浮かび上がる。

(これで!)

 

 龍が剣を持っていたのは紋章が浮かびあがった腕の方だった。雷撃を受けた黒い龍はたまらず剣を落とす。そのあとすかさず2撃目の雷が襲う。

 

 激しいいかづちを受けた黒い龍は真っ黒に焦げ倒れた。

 そのまま動かなくなった。と思ったら黒い龍が倒れた床に黒い龍を包むほどの輪が広がった。

 その輪の中に黒い龍は沈む様に消えていった。

 輪の奥は夜空の様に様々な色調の青が広がっており果てしない奥深さがあった。


 黒い龍が完全に沈むとその輪は外側から内側へ閉じるように消え、元の石床に戻していく。


(今のも、誰かの竜技か!?)

 ソウは周囲を警戒する。だれもいないようだ。

傷心ハーティ.....再生リフレイス。」


 後ろから突然聞き覚えのある小さい声が聞こえて。ソウは息を呑んだ、瞬間的に振り向いた。

「なっ!ジルに何をする気だ! 」


 茜色の龍、初恋ウイレン竜ピアが稲妻いなづま龍ジルの体にピンク色の光を当て、ジルの体を包み込むように波紋状に光が広がっていった。


「治してるのよ、死にそうなんでしょ、私、貴方達を傷付けてしまった。これはせめてもの償い」


 ソウはいきなりの状況に戸惑っていた。


「どうして? 君は誰かに命令されていたの? 」


「そう……そして私は記憶を失っていたの、私は龍ではないの、元は人間、そして……」


「私の肉体はすでに、村で死んでいるの……」

「な、なんだって!? 」


「村には私以外にも龍にされたものがいる、死んでいない者もいる、あなたにちょっと、お願いがあるの」


「えっ?」


「もし、リィラという名前の少女に会えたら伝えて、リペアは生きていると、そして私達を龍に変えたのは......

三重みえ美芸びげい』の1人、スレイプニルと名乗る龍だと ......」




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