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竜技の師と弟子  作者: 鷹城
第2章 龍治院編
18/112

第18話 2人目の刺客

初めましての方は初めまして

不定期投稿ですがよろしくお願いします。

 治療士ロウラは龍治院の3F、薬品庫で目的である、薬品を探しながらふと疑問に思っている事があった。


(そういえば今日、私以外の治療士に朝会ったきり、誰にも会ってないわね......14人もいるのに)


("龍院長りゅういんちょう"もどこにいるのかしら、)


 ロウラはさっき龍院長に用事があって同じ3Fにある

 "院長"室を訪ねたが、そこにはいつもいるはずの龍院長は居なかった。


 まぁ……いっか、あとでまた訪ねよう。えっと……この薬とあの薬は……とあれ、ここじゃないな、ここだったかな


 数分後ロウラは目的の薬品をみつけ、薬品庫を退出し同階の治療室まで薬品を運ぶ所だった。

 その途中だった、後ろから声をかけられた、大人の女性のような声だった。


「そこのあなた、聞きたい事があるんだけど 」


 ロウラは後ろを振り返る。


「はい......何でしょう? 」


 振り返ったらそこには紫色の龍がいた。


「ここに、肌色の竜と茶髪に赤毛の混ざった少女とかいなかった? 赤い龍でもいいんだけど 」


(......ログとリィラとラヴァの事かな?)


「あなたは? 知り合い? 」


 紫色の龍は笑って答える。


()()()()()()()()()()()()()| 私はシオン」


「私はここで治療士をしてるロウラよ、シオンさん多分、あなたが会いたがってる方達は4Fの1の部屋にいるわ、えっと、赤い龍はいつもは居ないんだけどね。」


「そうなのね、礼を言うわ、4Fの1の部屋ね。」


 ロウラはそういうと治療室に向かった。紫色の龍は階段へと向かっていく。


「さて、補充しなくっちゃ! 」


 ロウラは治療室の薬品棚に薬品庫をしまった。


 治療室の床に書類が散らばっている。

 あちゃー! これあれだ、面倒いやつだ!

 治療室の窓が開いていた。そこから少し強めの風が吹いたのだろう。ロウラは窓を閉めた。


「よし、これで全部。」


 ロウラは床に落ちた書類を全部集めた。

 そういえば掃除といえば.......

 あっそうだった。


「1の部屋も確か花瓶が割れて掃除するんだった! 」


 ロウラは薬品庫に行く前、リィラと会った、リィラは1の部屋で花瓶が割れたのでほうきは何処かとロウラに聞きに来ていた。だが、ロウラは用事がすぐ終わるからその後掃除しにいくとリィラに伝え、ログとリィラにはその間、別の空き部屋を使うように伝えていたのだ。


「忘れてた、そういえば今日会いに来てた、シオンさんにも間違った事言っちゃったなあ」

 ロウラは治療室を後にし、4Fへと向かった。


 ***


 リィラとログは4Fの8の部屋に居た。


「ログ、怪我の具合はどう?」


 岩龍がんりゅうログはベッドの上で上体だけ起こして、リィラを見た。


「あぁ、問題ない、体の傷も充分に治った、リィラ、感謝する......何処の誰とも知らないこの俺を助けてくれて......この恩は絶対に"忘れない"」


 うぅんそんな事ないよログ。当たり前じゃない。


「ログ……記憶は、まだ……」


「あぁ、すまない......」


「うぅん、そんなことないよ、これから少しずつ思い出していけばいいから」


 ***


 火龍ひりゅうラヴァは4階に到達した。


 不気味な音色が聞こえる。


 ラヴァは1の部屋の前に紫色の龍が持つ紫色の"何か"から音を発している事に気付いた。


「誰だ? リィラとログの知り合いか?」


 紫色の龍はラヴァを見て話した。


「私は音毒おんどく竜シオン、突然だけどあなた私の"毒に"かかっているわよ、何の毒なのか当ててごらん」


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