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色彩分裂
近くて遠いところで泣いてる
ひとりぼっちの私
いつの間にか分裂した
自由を愛する私
二人を隔てる透明な壁
向こうにいる互いの姿は
こんなにハッキリ見えるのに
声は聞こえない
私の言葉が
私に届かない
同じ景色を見ている二人が
どうして違う顔をするのだろう
知りたくて壁を叩く
壊したくて混ざりたくて
けれど
透明な壁を叩くたび
それは本当の色を顕にする
プラスチックじゃなかった
冷徹なレアメタルだった
向こうにいる私が
今までの私が
霞んでく
壁の向こうが楽園だとでも言いたげに
眩しい笑顔を垣間見せ
シンパシーの涙を流し
それらは切り離された私の心に
等しく美しく映っては消える
壁を叩いては視界が濁り
二人はまた引き裂かれる