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ろうか、すすむと・・・

ひび割れた壁、全力で光らない灯り、薄暗い空間、奥は何も見えない。


ゆっくりと、時間をかけて、足を前に出し、進んでゆく。


チカチカする長い蛍光灯、ズンズンと重くなる心、シーンと張りつめた空気、怖さで足がすくむ。


この廊下を通らなくては、明日へ到達することはない。


震えながら、慎重に、前へと進む。


ゴクリと唾を飲み込む喉、ピンピンという音を発しながら必死で生き返ろうとする蛍光灯、奥の方から発生するダダダダッという何かが崩れる音、足はほぼ石と化していた。


なかなか前に進めていないが、一歩一歩、着実に明日へと進んでいる。


友人の頼みとはいえ、こんなところに来るんじゃなかった。


しわしわの肌、痛みを帯びる足、ぼやぼやと見えにくくなる目、次第に身体に変化が表れた。


音が聞き取りにくくなる耳、カラカラと乾く口。


今なんでここを歩いているかさえも分からなくなり始めていた。

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