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転生したので妹分のお世話をします  作者: ナメナメなめくじ
6/10

チョコを作れませんでした<ライラ視点>

 またアンナが私のコギーを誑かしていたわ……!



 アンナは4年前に引退した前任から料理長を任された女性で、私の恋敵。

 小さくて可愛いものに目がなくて、昔から屋敷で1番小さなコギーを見掛けては抱っこする抱きつき魔なの。


 コギーもコギーでされるが儘。

 歩かなくていいから楽だよねって何よ! 私を好きなら少しは抵抗しなさいよ!




 そうやきもきしていた私に悲報がやってきた。

 なんとコギーとアンナが密会していたの! しかも毎晩!



 ……許されることではないわ。

 アンナへのお仕置きは後日考えるとして、今は一刻も早くコギーの目を覚まさせなくっちゃ!



◇◆◇◆◇



 夜、約束通りコギーがお泊まりにきた。

 よくよく話を聞いてあげたら、どうやらアンナとはお菓子を開発していただけみたい。




 だけど……私を嫉妬させたことに変わりはないわ!

 私の魅力でアンナのことなんか忘れさせてあげるんだから!



◇◆◇◆◇



 ……そんなことを考えていたら予想外のことが起きた。



 なんとベッドに寝転んだコギーが眠ってしまったの。しかも一瞬で!

 怒ろうかとも思ったけれど、逆に冷静になったわ。どれだけ寝不足だったのよ……



 さてさてどうしてくれようかしらと、コギーの寝顔を眺めて悩んでいた私は、ふと昼の会話を思い出した。



『弄くり回したり、舌で味を確かめ合ったり』




 ………………




「コギー起きてるー? 返事しなさーい」


 ユサユサ




 ………………よし、寝てるわね。




 コギーは一度寝たら朝まで起きないわ。つまり今がチャンス!


 私はコギーの寝巻きを捲り、お腹を露出させた。


「可愛いおへそね。つんつん」


 コギーのヘソ周りを優しく突っつく。そして。



「夫婦たるもの隅々まで知らないとね。もちろんお味も……」



 ……ぺろぺろ



 ………………美味しい。

 


 本当は唇にキスしてしまいたいけど、流石にそれはお互い起きているときよね!


 よしよし、次は………………



◇◆◇◆◇



 こうして私の長く熱い夜は過ぎていった。


 朝になって起きたコギーは寝てしまったことを必死になって謝ってきたけれど、私は快く許してあげたわ。

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