ツ◯スターゲームをしました<ライラ視点>
名残惜しくもコギーの枕スーハータイムを終えた私は、新しい遊びの説明を聞くに連れて衝撃を受けたわ。
まさかコギーがこんな過激な遊びを考案するなんて……!
これは単に互いの姿勢を競うものではないわ。
布が1枚だということは、自分の姿勢を確保しつつも相手の邪魔をする対戦ゲーム。
そして邪魔をするためには、相手を妨害できる位置の丸を選び、キワドイ姿勢で密着しなければならない筈よ。
つまりはコギーのキワドイ姿勢を真近で拝める上に、堂々と触れることもできるわ。
そして、ゲームに負けたとしても事故を装い、コギーと組んず解れつできてしまうのね。
コギーも私とのそれを想像して考案したに違いないわ。
屋敷のメイド長たちや勤務中の御両親の目が届かないコギーの私室……随分と計画的な犯行ね。
本来であれば、はしたないと窘めなければならない情況。
けれど、私はコギーの劣情を受け止めるわ。
「分かったわ、コギー……やりましょう」
だって私も……やりたいんですもの!
◇◆◇◆◇
ゲームは進み、佳境に入っているわ。
「じゃあ次は……赤っと」
コギーが右足を赤に置き、獣ような四つ足ポーズを作った。
対する私の姿勢はと言うと、コギーの下でブリッジをしているわ。
上手く誘導されたのよ。流石は考案者といった所かしら。私の手足はもうプルプルよ。
それでも……このまま終わるワケにはいかないわ。
なぜなら、お互いの身体の向きが逆さまになっていて、いま目の前にはコギーの股間があるのよ!
このまま見るだけで御預けなんて嫌。
なんとしてでも顔で股間に触れてみせるわ!
私は大きく息を吸い、くの字になって震えていた手足に最後の力を込めて、腕を真っ直ぐ伸ばす全力ブリッジを繰り出した。
……しかし、なんということでしょう。顔が想定よりも上がらずに、舌を出しても届かない。私は悔しさのあまり涙が出そうになったわ。
でもね、奇跡は起きたのよ。
全力ブリッジで勢いをつけた私のお腹が、コギーのお腹に当たってしまい、その反動で驚いたコギーは姿勢を崩してしまったの。
「ワァッ!?」
落ちてくるコギーの股間。
私は直ぐさまブリッジを解き、コギーをキャッチするように抱きとめて、自らの顔面をコギーの股間に押しつけたわ。
スーハー……スーハー……
枕よりも濃い、匂いを感じたわ。
そんなすばらしい奇跡に感謝しながら深呼吸をしていた私だけれど、あることを不意に気づいてしまったの。
私の股間にコギーの顔が埋もれている……
その事実に気づいた私は、急に恥ずかしくなって、イテテ……と私の股間で呻いていたコギーを押し退けたわ。
「コギぃ! このゲームは禁止よ、禁止!」
私はそう吐き捨てて、屋敷へと逃げ帰ったの。