刑事と容疑者と三角木馬
ガチャ
ベテラン刑事「どうだ?吐いたか?」
新米刑事「いや、ダメですね。ずっと容疑を否認してます」
ベテラン刑事「そうか、とりあえず容疑者の情報をくれ」
新米刑事「はい。えー、容疑者の名前は浜野圭一、33歳男性、銀行勤務。勤務先では至って真面目な男で、周囲からも評判は良かった様です」
ベテラン刑事「うむ、事件の詳細もくれるか?」
新米刑事「はい。3月10日午後11時、大きな悲鳴が聞こえたと近隣住人から連絡があり、署員が駆けつけた所、玄関先で血を流してる女性を発見。女性の名は霜野里美さん。容疑者の同僚で交際相手だった人です」
ベテラン刑事「ん~」
新米刑事「で、被害者の胸には長さ20cm程の包丁が刺さってており、指紋を検出した所、容疑者の指紋と一致しました。後、事件発生の数日前に、容疑者と被害者が喧嘩している所を目撃されてます」
ベテラン刑事「んん~そりゃ真っ黒だなぁ」
新米刑事「そうですね、どうされます?取調べ行きますか?」
ベテラン刑事「たりめぇだろ。何の為に此処へ来たと思ってんだ」
ガチャ
ベテラン刑事「どうも、私刑事の名取と申します。ちょっと貴方に話しを聞きに来ました。すいませんが、話を聞かせて貰えませんかね?」
容疑者「刑事さん、私はやってないんですよ」
ベテラン刑事「そうですかぁでは、無実を証明する為に事件当日の事を詳しく教えて頂けますか?」
容疑者「はい。そうですね・・・あの日は朝起きていつも通り女性用下着を身につけて出勤しました」
ベテラン刑事「・・・・・・それは趣味で?」
容疑者「そうですね、女性用下着を身につけて見られるとエクスタシーを感じるので」
ベテラン刑事「分かります」
容疑者「えっ?」
ベテラン刑事「えっいやっその・・・続けて下さい」
容疑者「私は駅に向かいました。平日で満員電車でしたので、私は今日こそあれを挑戦してやろうと思いました」
ベテラン刑事「あれをとは?」
容疑者「ブラチラです」
ベテラン刑事!!!
容疑者「私は意を決してボタンを3つ開けました。そして近くのOLに、見えるかどうかギリギリのラインでブラチラをやってみたのです」
ベテラン刑事「ゴクリ・・・結果は?」
容疑者「ゴミを見る様な目で睨まれました」
ベテラン刑事「大成功と言った所ですかね」
容疑者「そうです。今迄にない快感を得ました」
ベテラン刑事「羨ま・・・続けて下さい」
容疑者「その後は会社に到着し、時折ズボンのチャックを開けたりして、いつも通りの業務に取り掛かってました」
ベテラン刑事「特に変わった事はありませんでしたか?」
容疑者「変わった事・・・そうですね。変わったって言うほどではありませんが、私の同僚いや、里美がですね、三角木馬を買ったから家に来いと誘われました」
ベテラン刑事「三角木馬か。里美さんはそういった趣味のお方で?」
容疑者「はい。彼女は仕事の傍ら女王様もやっていて、一部では五反田のオス豚使いと呼ばれる程の生粋のドSでした」
ベテラン刑事「あの五反田のオス豚ですと!?まさか彼女が・・・惜しい人を亡くしたもんだ」
容疑者「あの、続けても良いですか?」
ベテラン刑事「失礼。続けて下さい」
容疑者「仕事が終わったらすぐに彼女の家に向かいました。ちょうど夕食の時間だったので、夕食を作る事になりました」
ベテラン刑事「料理は彼女が?」
容疑者「いえ、今日も命令通り下着を着てきたのかこの豚野郎、ご褒美に料理作らせてやると言われたので、私が作りました」
ベテラン刑事「なるほど」
容疑者「で、夕食を食べ終わったらもうガチガチだったので彼女とのプレイを始めました」
ガタッ
ベテラン刑事「きたか」
容疑者「まず三角木馬を用意しました。正直私は痛みには強い方なので、あまり乗り気ではありませんでしたが、三角木馬に跨った瞬間・・・」
ベテラン刑事「瞬間どうなったんです!早く教えてくれ!」
容疑者「残念ながらお酒が入ってたので、プレイの事はよく覚えてません」
ベテラン刑事「んだよぉ!覚えとけよぉ気になるじゃ~ん」
容疑者「う~~~~~~~ん」
ベテラン刑事「頑張れ!頑張れ!」
容疑者「三角木馬に跨った時・・・」
ベテラン刑事「そうそう、跨った時」
容疑者「あっ!三角木馬に乗った瞬間感じた事は」
ベテラン刑事「感じた事は!?」
バァン!
新米刑事「服部さん!!」
ベテラン刑事「なんだぁ!お前こんな時に!!」
新米刑事「真犯人が見つかりました」
ベテラン刑事「えっ?」
容疑者「本当ですか!?」
新米刑事「はい、先ほど犯人が自分がやったと自首してきました。どうやら犯人は霜野さんの浮気相手だったみたいですね」
容疑者「あ・・・そうですか。やっぱり浮気してたんだ」
新米刑事「まっ、とりあえず容疑が晴れて良かったじゃないですか」
容疑者「そうですね、今はそれで良しとした方が良いか」
ベテラン刑事「良くねぇよ」
容疑者「えっ?」
新米刑事「えっ?」
ベテラン刑事「取調べを続けよう」
新米刑事「いや、服部さん。もう取調べをやる必要はないと思いますが」
ベテラン刑事「やるんだよ!まだやるの!」
机バンバン
新米刑事「どうしたんですか、服部さん、もう終わりにしましょう」
ベテラン刑事「やだ、話を最後まで聞くまで帰らない」
容疑者「はぁ・・・服部さん、正直私はあの時の事をハッキリと思い出せていません。適当に答えるのも気が引けますし、どうでしょう?自分で試してはどうですか?」
ベテラン刑事「試す?自分で?・・・その手があったか」
後日
お兄さん「宅急便でーす」
ベテラン刑事「はーい」
お兄さん「サインお願いします」
ベテラン刑事「はい」
お兄さん「ありがとうございました~」
部屋のドアガチャ
ベテラン「やっと届いたぞ」
二代目五反田のオス豚使い「直ぐに開けてみな」
箱の中ガサガサ
ベテラン刑事「これが三角木馬かぁ立派だなぁでは早速・・・あぁこれがあいつが感じてた・・・ふふっふふふ」
二代目五反田のオス豚使い「うるせぇ」
べちん!
ベテラン刑事「あぁ~ん」
新米刑事「フッ服部さん窓から聞こえる程に。良かったですね、三角木馬良い人に渡せて」
元容疑者「そうですね。三角木馬も里美も喜んでますよ」
ビューンっと春風が吹く
元容疑者「さむっ、もう帰りましょうか。やっぱり下ブラ一枚では冷えますよ」
新米刑事「この変態。逮捕するぞ」
元容疑者「勘弁してください」
元容疑者&新米刑事「ハッハッハッハッ」
二代目五反田のオス豚使い「これで終わりだぁあああああ」
ペチペチ!
ベテラン刑事「あぁ~~~~~ん!三角木馬最高おおおおおおおお!」