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追われる理由

建物の影に隠れ、息を整える


「なんで逃げてんだろう」


膝を抱えてしゃがんでいると、特定の俳優が出てくる映画を何本も見た様な感じで沢山の記憶が、脳裏に…


「隠れ鬼さんはこちらですか」


「ひゃっ」


ガシッと腕を掴まれ逃走は阻止された


「相変わらず、逃げ足は速い…なんて面してんだよ」


いや、貴方が追いかけて来たんじゃないですか!?


だいたい、映画の場合は一対一だけど、こっちは常に同じ俳優さんが色んな役で殺しに来るんだよ


怖い!


無理!


「離せ」


グイグイ引く力が凄いから、座り込んだ腰が浮く間も必死にもがいても腕を離さない騎士を見上げた


え?


傷ついた様な表情って何事?


クソッ、イケメンだと絵が持つな


「任務とはいえ、悪かった」


「ぇ…」


言われた内容に❓さんが沢山飛び出す


「本来はエスコートする筈の子爵の倅が、駆け落ちしやがったもんで隊長から泣きつかれたんだ」


よくある、ワンシーンってやつ


その日、彼が配属された隊が迎賓館の送迎の警護


手入れされた庭園に磨かれたお屋敷


豪華な馬車からはきらびやかな招待客


正装した綺麗な女性がエスコートされて現れた


目の前の彼は式典で見た騎士の正装だった


「僕の【護人】じゃなかったの…」


息を飲む彼は今より幼い自分にそう誓った


あの誓いは嘘だったのか



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